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同仁堂を見学した正恩氏、習氏と北京飯店で2時間の昼食会

1/10(木) 7:48配信

中央日報日本語版

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が「誕生日訪中」の日程を終えて9日、専用列車で帰国の途についた。

7日に平壌(ピョンヤン)を出発した金委員長の今回の訪中は10カ月の間で4回目となる。金委員長は誕生日である8日に北京に到着した後、1泊2日間滞在しながら習近平国家主席と首脳会談や食事などで約7時間を共にした。新年の挨拶でドナルド・トランプ米大統領との2回目の首脳会談に対して意欲を示した金委員長が、まず中国の強固な支持を取り付けることによって会談場での地位を固めようとするためのものだと考えられる。

金委員長はこの日午後2時ごろ北京駅に到着して専用列車に乗り込んだ。列車は2時8分ごろ北京駅を出発し、10日午前中に中朝国境を通過して北朝鮮領内に入るものと予想される。このような日程は専用列車を使って初めて訪中した昨年3月の日程と非常によく似ている。

金委員長は帰国の途につく前、北京中心部の最高級ホテル北京飯店に立ち寄った。金委員長はここで習主席と約2時間にわたり夫婦同伴で昼食を共にしたとみられる。1917年に建てられた北京飯店は北京で最も伝統あるホテルで、1949年10月1日の中華人民共和国樹立後のレセプションなど重要国家行事が開かれた由緒あるホテルだ。

金委員長はこれに先立って2回の北京訪問時には、すべて公式迎賓館である釣魚台で習主席と昼食を取っていた。北京消息筋は「中朝首脳が北京飯店で会ったとすれば釣魚台よりももっと自由な雰囲気の中で胸中にある言葉を述べることができる契機になっただろう」と伝えた。2日間にわたる両首脳の出会いで首脳会談時間は8日午後1時間ほどだった。ところが食事会で一緒にいた時間は8日に開かれた夕食会だけで4時間だった。当局によると、現地時間で午後10時30分を超えてようやく夕食会が終わったという。このため今回の訪中をめぐり、中朝関係を米国など国際社会にアピールするための「誕生日訪中」だったという見方が相次いでいる。

これに先立ち、金委員長はこの日午前、専用車両で宿泊先である釣魚台を出発して北京郊外周辺の亦庄の経済技術開発区にある同仁堂工場に到着した。金委員長は工場施設を20~30分ほど視察した。

金委員長が視察した同仁堂は清の康熙帝時に薬屋として創立されて以来、350年の歴史がある中国の代表的な製薬企業だ。中国医学を土台にした生薬製造が中心の同仁堂は中国全域に店舗を展開し、外国人観光客にも広く知られている。北京同仁堂工場は、中国内の一流製薬生産基地として中国高官も常連視察する場所として知られている。

金委員長が亦庄開発区に入居したハイテク企業は素通りして同仁堂を訪問したことは、伝統産業を現代化して一流企業として位置づいた成功経験を北朝鮮の経済開発過程に活用するねらいがあるのではないかとみられる。北朝鮮企業も漢方医学を基に生産した薬品を中国などに輸出していて、北朝鮮にとって製薬産業は重要な外貨稼ぎ手段の一つとなっている。

金委員長は昨年3月の1回目の訪中時には、中国科学院を訪問してバーチャルリアリティ(VR)のヘッドセットとみられる機器などを体験した。続いて同年6月の3回目の訪中では、中国農業科学院と北京市軌道交通指揮センターを訪問した。中国は経済開発を督励している金委員長の関心に合う場所を選んで視察できるように配慮している。

この日、金委員長の車両行列には6台ほどのバスと救急車が付き従い、サイドカー数十台が護衛した。同仁堂工場には金委員長との記念撮影を念頭に置いたようにプラカードが掲げられ、警察数百人が物々しい警護を繰り広げた。

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