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異例ずくめのNHK紅白やネット中心の芸能報道に見る時代の変化

1/10(木) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

【芸能界クロスロード】

 年末は高橋真麻(37)に小倉優子(35)と例年と変わらない“駆け込み婚”があった。吉田羊(年齢非公表)が大晦日に個人事務所から独立発表もあったが、新たな事務所への移籍など今後は新たな話も飛び交いそうな気配が漂う。

 元日は恒例になったスポーツ紙の熱愛スクープ合戦。尾を引きそうなのは“ナイナイ”岡村隆史(48)の関西在住の女性との交際報道ぐらいか。実質、仕事始めの7日は深田恭子(36)に不動産業を営む41歳の実業家との熱愛が報じられた。事務所は熱愛を否定するも、「正月に双方の両親に挨拶済み」とも伝えている。正月休み明けの週刊誌がどんな形で報じるかも興味深い。

 それにしても、女優に新たな恋が発覚する時、決まって以前の恋の破局と新ドラマが始まるタイミングが多い。深田もしかり。“KAT―TUN”の亀梨和也(32)と昨年10月に破局。15日にはTBSで主演ドラマがスタートすることも付記してあった。熱愛も宣伝の一環とみえてくる。

 年末年始のハワイの様子も近年、関心度は薄い。かつては「正月をハワイで過ごすのが俳優・歌手のステータス」だった。大物スターらがこぞってハワイで過ごし、メディアもテレビ、新聞、雑誌がハワイで取材合戦を展開していた。今は芸人たちのステータスの場になっている。ホノルル空港(現ダニエル・K・イノウエ国際空港)出口という海が見えない場所でのインタビューを受けるのもほとんど芸人。取材許可を出した芸人の話だから、笑いのリップサービスがあっても、無難な話に終始。報じるのもテレビや新聞はなくなりネットが中心。時代は確実に変わってきている。

 平成最後の年末年始もさしたる変化はなかった中、話題を独占したのはNHK「紅白歌合戦」だった。ノルマといわれている視聴率40%超を達成したが、高視聴率の立役者は北島三郎、松任谷由実、そしてサザンオールスターズ。昭和を代表する歌手が昭和のヒット曲を披露して話題の中心だったのに、「平成最後」というのも皮肉だが、工夫を凝らした異例尽くしの演出もあった。特にサザン。従来の紅白のトリで締めず、番組の大トリの形で締めたのはサザン。それもライブ会場からの中継ではなく、NHKの会場で2曲を披露。出演歌手と会場が一体になって盛り上がった。老若男女問わず世代を超えて支持される国民的なバンド・サザンの人気の凄さが再認識された。おかげで、紅白出場歌手は誰がどんなふうに歌ったのかも頭の片隅に追いやられた感もある。

 辛うじて印象的だったのは、減少の一途をたどる演歌歌手にあって貫禄で紅組のトリを務めた石川さゆり。今年は定番の「天城越え」だったが、箔を付けるかのようにギタリストの布袋寅泰のバック演奏を付け異色のジョイントで熱唱。これも新たな試みとはいえ、「紅白」らしさは平成の終わりと共に消えていくことを物語っているようでもあった。
(二田一比古/ジャーナリスト)

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