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熊本震度6弱から1週間、住民は落ち着かない日々

1/10(木) 20:37配信

毎日新聞

 熊本県和水(なごみ)町などで最大震度6弱を観測した地震から1週間となった10日、同町は、大きな地震が起きる可能性は弱まったとして、災害対策本部を閉鎖した。しかし、最大震度7を2度観測した2016年4月の熊本地震の記憶が生々しく残る住民の落ち着かない日々は続いている。福岡管区気象台も引き続き警戒を呼びかける。

 「せっかく修理したのにまた地震とは。しかも今回の方が崩れ方が激しい」。和水町役場の近くに住む高校教諭、松浦弘さん(58)はブルーシートがかかった木造平屋の自宅屋根を見上げて嘆いた。

 熊本地震の時は本震で屋根瓦が落ちた。当時、建築業者には修理依頼が殺到し、松浦さん方が済んだのは地震の半年後だった。

 それから2年余り。今月3日の地震で再び屋根の最頂部の瓦が大量にはがれた。松浦さんは「地震保険では賄えない。熊本地震も本震でやられたし、また大きな揺れが来たらどうなるか」と嘆く。

 熊本県などのまとめでは、今回の地震による県内の建造物被害は一部損壊の家屋6棟を含む計76件。人的被害は軽傷3人にとどまった。しかし、気象庁が「1週間は同規模程度の地震に注意を」と呼びかけており、和水町では一部住民が公民館で自主避難を続けた。

 その後、大きな揺れは起きず自主避難者はいなくなり、同町は9日に町内の避難所すべてを閉鎖した。10日に災害対策本部も閉じたが、高巣泰広町長は最後の会議で「気を緩めてはいけない」と職員らに語りかけた。

 最大震度6弱を観測して以降、10日夕までに九州では震度2以上の地震が6回観測された。うち3日午後と5日午後の熊本地方を震源とする最大震度2について、福岡管区気象台は「震源がほぼ同じ地域なので関連性がある」と分析する。

 同気象台は「今後も同じような活動が続く可能性があるので、地震がなかった地域も含め、備えをしっかりしてほしい」と呼びかけている。【中里顕、城島勇人、山下俊輔】

最終更新:1/10(木) 20:37
毎日新聞

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