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箱根駅伝に見る最新式トレーニングの潮流 “結果を残すチームとは?”

1/10(木) 16:31配信

VICTORY

今年の箱根駅伝は青山学院大の5連覇を阻み、東海大が初優勝を果たす。その2校に続いて3位となったのが東洋大で、いずれも“フィジカル強化”への取り組みをしっかり行ってきたチームだ。結果を残した上位校が取り組む最新式トレーニングとは、一体どんなものだろうか――

いち早くフィジルカル強化に取り組んだ青山学院大 原晋監督「いかに陸上が遅れていたことか……」

 青山学院大が初めて箱根駅伝を制した2015年、青山学院大が取り組んでいる“青トレ”(体幹トレーニングや動的ストレッチなどフィジカルトレーニングの総称)が一躍フィーチャーされた。それに追随するように、他大学の取り組みが紹介される機会も増えると同時に、新たにフィジカルトレーニングを取り入れたチームも多くなった。
 それぞれでアプローチは違うかもしれないが、「それぞれのトレーナーの方たちが考えるトレーニングはどれも正しいと思います」と青山学院大のトレーナーを務める中野ジェームズ修一氏が言うように、各チームがそれぞれのメソッドを確立させてきた(または、その途中にある)。
 今や上位校にとってはフィジカルの強化は常識。「私らが現役時代にやっていた補助トレーニングというと、腕立て、腹筋、背筋、懸垂といったもので、それが今の時代にまで続いていました。いかに陸上が遅れていたことか……」とは、青山学院大の原晋監督がよく口にしていたことだが、この数年でその様相はかなり変わったように思える。

自重のトレーニングがベースの青山学院大 ウエイトトレーニングで強化した東海大

 前回まで箱根駅伝で4連覇した青山学院大の“青トレ”は、ランに必要なインナーユニット(腹部をコルセットのように包む腹横筋、背中側にある多裂筋、横隔膜、骨盤底筋群で構成されている)の体幹を強化するもので、また、ランニングに必要な部位の動的ストレッチなどのケアにもフォーカスしている。
 一方、今年の箱根を制した東海大は、自重が基本の青トレに対して、器具を用いたウエイトトレーニングを積極的に採用している。これには、2014年から両角速駅伝監督の参謀を務める西出仁明コーチの存在が大きい。西出コーチはアメリカの名門・オレゴン大学式のトレーニングを導入。自らもウエイトトレーニングに取り組み、それを長距離選手の指導に生かしている。また、体育学部の准教授として高地トレーニングも研究しており、科学的なアプローチも取り入れている。
 これまで長距離ランナーに器具を用いたウエイトトレーニングは不要という考えも根深かったが、東海大の活躍あった中で、昨年男子マラソンで日本記録を樹立した大迫傑(Nike)もウエイトトレーニングを重要視しているとあって、大きく見直されている。

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最終更新:1/10(木) 16:31
VICTORY

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