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高岡でイノシシ目撃相次ぐ 児童が集団下校

1/10(木) 23:23配信

北日本新聞

 10日未明から夕方にかけ、高岡市中心市街地と周辺の国道8号や同156号沿いなどで、イノシシの目撃が相次いだ。通報は十数件に上り、高岡署員や市職員らが行方を追ったが、見失った。児童らの下校時間と重なったため、周辺の3小学校では児童を待機させたり、集団下校させたりしたほか、同署や市が防犯メールなどで周辺住民に注意を呼び掛け警戒に当たった。けが人はいなかった。

 高岡署によると、10日午前0時半ごろ、高岡市扇町1丁目の民家の男性が「中型犬ほどのイノシシがいる」と同署に通報した。イノシシはその後も、近くの博労本町や永楽町に出没。朝にかけて半径500メートルの範囲での目撃情報が相次いだ。午後3時ごろには、午前の目撃エリアから数キロ離れた成美小のグラウンド付近で成獣とみられるイノシシを見つけたとの連絡が同署にあった。その後、高岡郵便局や横田小のそば、高岡やぶなみ駅などを移動。同駅で目撃した市内の50代男性は「電車に乗り込もうとホームに出たところ、高岡駅の方向から線路を走ってきた。大きくて恐ろしかった」と話した。午後4時45分ごろ、上北島のラーメン店付近での目撃を最後に行方が分からなくなった。

 市教委は周辺の小中学校や保育園などに注意を呼び掛け、下校時間帯の安全確保を指示した。目撃があったエリアでは登下校ルートで、警察や消防が警戒を続けた。横田、博労、成美の3小学校では教員が付き添い集団下校した。

 横田小は午後3時半ごろ、高岡署からの連絡を受け、既に下校していた1年生を除いた児童約180人を教室で待機させ、同4時ごろから、町内別に集団下校させた。

 県自然博物園ねいの里(富山市婦中町吉住)の野生鳥獣共生管理員、赤座久明さん(65)は「夜間に丘陵地から平野部に降りたイノシシが道を見失って放浪した可能性がある」と指摘する。

 高岡市の中心市街地では2013、15年にもイノシシが出没した。赤座さんによると、同市の二上山はすみかになっており、餌を求めて夜間に平野部に出るという。「餌を探して試行錯誤している間に帰れなくなってしまったのかもしれない」と話した。

 市は11日も高岡署、有害鳥獣捕獲隊などと連携して警戒を続ける。イノシシを見かけても決して近づかず、刺激しないよう呼び掛けている。

◆イノシシ目撃の時間と場所◆
(1)午前0時半ごろ、扇町1丁目の民家敷地内、中型犬くらいの大きさのイノシシをこの家に住む男性が発見。
(2)同1時半ごろ、高岡税務署(博労本町)前の空き地で、パトロール中の新高岡駅交番の署員が発見。
(3)同7時25分ごろ、厚生連高岡病院(永楽町)付近で車で通勤中の女性が目撃。
(4)午後3時ごろ、成美小(京町)グラウンド付近に成獣とみられるイノシシ。
(5)同3時30分ごろ、高岡郵便局(御馬出町)付近。
(6)同3時45分ごろ、横田小(宮田町)付近。
(7)同4時5分ごろ、高岡やぶなみ駅(羽広)付近。近くの和田で、高岡署が写真を撮影。
(8)同4時半ごろ、六家地内。
(9)同4時45分ごろ、上北島のラーメン店付近。

北日本新聞社

最終更新:1/11(金) 16:34
北日本新聞

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