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病み上がり大迫が半端ない「4分間2発」で日本救う

1/10(木) 0:23配信

日刊スポーツ

<アジア杯:日本3-2トルクメニスタン>◇1次リーグF組◇9日◇UAE・アブダビ

2019年も半端ないって! 2大会ぶり5度目の優勝を狙う日本(FIFAランキング50位)が、1次リーグF組初戦でトルクメニスタン(同127位)に3-2で逆転勝ちした。病み上がりの1トップ、W杯ロシア大会代表FW大迫勇也(28=ブレーメン)が1点ビハインドの後半に2得点。森保ジャパンの初公式大会で新年第1号を決めて薄氷の白星発進に貢献した。13日の第2戦はオマーン(同82位)と対戦する。

【写真】試合に勝利し、タッチをかわす大迫と南野

大迫が「4分間2発」で試合をひっくり返した。世界127位の格下相手に0-1で迎えた後半11分、トルクメニスタンのゴール前で左MF原口からパスを受ける。左足で切り返して1人かわし、右足を振った。冷静に、ゴール右へ。新年初ゴールで追いつき「初戦で本当に点が欲しい時に取れて良かった」と納得。ハーフタイムに「きれいなサッカーじゃ勝てない。もっとゴールに向かう動きを増やしていこう」と鼓舞してチームを目覚めさせ、直後に自らネットを揺らした。

わずか4分後に勝ち越した。原口とDF長友が左サイドを崩し、浮き球パス。中央でマークを外していた大迫が、無人のゴールに右足で丁寧に押し込んだ。前日練習後、取材エリアで「頑張ります」「頑張ります」「頑張ります」としか話さなかった男が、結果で語り、森保監督へ公式戦初勝利をプレゼント。MF堂安の3点目の起点にもなり、13年から続く代表で得点した試合の不敗記録(7勝2分け)も更新してみせた。

間に合わせた。昨年末の国内合宿から右臀部(でんぶ)痛で別メニュー調整してきたが「9日(初戦)に合わせて逆算していた」。5日の練習試合も回避してアイシングと走り込みを繰り返し、翌6日の練習から合流したばかり。一時は温存策も検討されたが、3日間あれば調整十分だった。

16強入りしたW杯ロシア大会では初戦コロンビア戦で決勝点。決勝トーナメント1回戦のベルギー戦も対等に渡り合ったが、2-3で逆転負けし、初の8強に届かなかった。大会後は「正直、難しい日々だった。何か目に見えないものを感じた」。2週間ほど燃え尽き症候群のような感覚に襲われ、プレーも鈍ったが「あの悔しさをモチベーションにできる」と考えたら、徐々に気持ちが高ぶってきた。再始動し、決意した。「目指すのは4年後のW杯…と言わず、アジア杯。結果を出すため、今まで通り自分が引っ張っていく」。

挑戦する立場のW杯と違い、死に物狂いで抵抗されるのがアジア杯。3-1と突き放した後にPKで1点差に迫られ、後半ロスタイムにも攻め込まれた。病み上がりでフル出場を強いられ、試合後も「次も頑張ります」だけ。半端なく苦しんだが、大迫がいなければ恐ろしい結果になっていたかもしれない。【木下淳】

最終更新:1/10(木) 9:56
日刊スポーツ

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