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現役医師しゅんしゅんクリニックPは“高学歴芸人”の最終兵器

1/11(金) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

【2019 新春「笑」芸人解体新書】

 一昔前までは、芸人を目指す人で大学を出ている人はほとんどいなかった。ところが、最近では大卒の芸人も多くなり、京大卒のロザン・宇治原史規、同志社大卒のメイプル超合金・カズレーザーのように、高学歴を売りにしてクイズ番組などで活躍する芸人も大勢いる。

 そんな中で高学歴芸人の最終兵器と噂されているのが、医師兼芸人のしゅんしゅんクリニックPである。

 彼は群馬大学医学部を卒業後、2年の研修医期間を経てお笑い養成所のNSCに入学した。

 最初は養成所の同期だった舟生侑大とフレミングというコンビを組んでいたが、2016年に解散してからはピン芸人として活動を始めた。

 2018年7月には「さんまのお笑い向上委員会」に出演。長い手を振り回して踊りながら「医者あるある」を歌う「ヘイヘイドクター」というネタで爆笑を起こし、番組の常連となった。

 面白さの鍵は、現役の医者だからこそ分かる絶妙なあるあるネタ。「手を洗うときに肘まで洗っちゃう」「季節の変わり目には普通に風邪をひく」「整形外科医はチャラいやつ多い」など、納得感と同時に笑いが込み上げてくるネタばかりだ。

 ネタの内容が医療関係者には特に大ウケしていて、医大や看護学校の学園祭に呼ばれることも多い。

 また、ダンスの動きにも妙にキレがあって面白い。大学時代にダンスサークルに所属していて、そのときにやっていたヴォーグというダンスから着想を得たものだ。

 ダンスのうまさを買われて、秋元康がプロデュースする、よしもとタレントのアイドルユニット「吉本坂46」のメンバーにも選ばれている。

 芸人のかたわら、医師としても現役で活動中。週3日のペースで都内のAGAクリニックに勤務している。

 そのため、医師としての収入は常に安定している。「ハングリー精神がない」と芸人仲間から揶揄(やゆ)されることもあるが、医師をやっているからこそできるお笑いのネタもあると胸を張る。

 彼が今後やっていきたいのは、医療情報を分かりやすく一般の人に伝えること。プロが伝える情報はどうしても専門的で難しくなりがちだ。芸人として鍛えられた発信力を生かして、楽しく笑いながら病気や健康について学べるようにしたいという。

 歌って踊れる、ギターも弾ける。さらに高学歴で現役の医師でもある。麻雀でいうと役が重なりまくりの「数え役満芸人」は、あふれる才能を生かしてお笑い界と医学界をつなぐ懸け橋になるかもしれない。

(ラリー遠田)

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