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【ちば平成史】25年「ふなっしー」ブレーク いじり、いじられ破天荒キャラ

1/12(土) 7:55配信

産経新聞

 船橋市の名産である梨をモチーフにしたご当地キャラクター「ふなっしー」がブレークしたのは平成25年2月、アサヒ飲料のお茶飲料「アサヒ 十六茶」のCMに出演したのがきっかけだった。

 全国のご当地キャラと一緒に出演した同CMでの俊敏な動きがお茶の間で話題になり、同じ月に出演した情報番組での相撲対決で司会者に豪快に投げ飛ばされると、ネット上で一気に人気がブレーク。当の本人は「今まで2千人だったツイッターのフォロワーが一気に2万人にまで増えてとても驚いた」と当時の様子を振り返る。

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 かわいらしさを売り物にすることが多いご当地キャラとは対極の激しく俊敏な動きと、語尾に「なっしー」を付けた裏声のような甲高い声がその存在感を高め、すぐにテレビやイベントに引っ張りだことなった。ただ、当初は船橋市の公認が得られないなど、苦しい思いも経験し、「最初の頃は街を歩いていても非公認キャラということでまるで不審者みたいな思いだった」と話す。

 キャラクターのそもそもの誕生は24年3月ごろ。「前年に発生した東日本大震災の影響で景気が落ち込んだ船橋市を盛り上げるために通った社会人向けのビジネススクールで、『船橋を盛り上げるサイトをつくれ』という課題に対して出来上がったのがふなっしーだった」(本人談)という。

 その後、市の公認が得られないまま地道にイベントなどに参加する中で、ご当地キャラ仲間がどんどん増え、出場資格がないにもかかわらず、仲間のご当地キャラにアルバイトとして招かれて「ゆるキャラさみっと」に参加するなどして徐々に知名度を上げていった。

 ブレークの理由について「イベントでウケたものや動画投稿サイト『ユーチューブ』で再生回数の多かったものなど、お客さんが喜ぶことをとにかくやるようにした。ふなっしーはみんなに作ってもらったようなもの」と反響をくれたファンへの感謝を口にする。

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 現在では活動の幅をさらに広げ、6年連続で発売しているカレンダーの版権料を東日本大震災で親を失った子供の進学を支援する「みちのく未来基金」に寄付する活動や、クリスマスに有志メンバーと一緒に病院や保育園などをサプライズ訪問する「ふなサンタ」などの活動も継続的に行っている。「寄付するのにたいそうな考えはない。やれる人がやって支え合おうという考え。ふなサンタは逆に子供たちから元気をもらっている」とうれしそうに語る。

 昨年9月には自身がボーカルを務めるご当地キャラのメタルバンド「CHARAMEL(キャラメル)」の活動で香港を訪れ、有料ライブを開催。「満員のお客さんが曲を大合唱してくれて梨肌(鳥肌)が立った。活動が世界に広がればやれることも増えていく」と手応えを口にする。

 テレビなどの露出は減少気味だが、「もう少しだけ。求められるうちは頑張りたいと思っている」と話すふなっしー。今後の活動について「バンドで世界中に行って日本のキャラクターを文化にしたい。ご当地キャラみんなで世界をつなぎたい」とさらなる夢を語った。(白杉有紗)

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 ■ふなっしー 船橋市在住のご当地キャラクター(ただし、船橋市非公認)。両親は普通の梨の木で、2000年に1度だけ現れる奇跡の梨の妖精という設定。誕生日は138年7月4日で、本名はフナディウス4世。兄弟は全部で274体いて、本人は4男。音楽はハードロック、ヘヴィメタルを好んで聴き、初めて買ったCDはディープ・パープルの「マシン・ヘッド」。性格は口は悪く虚言癖があるが案外素直。

最終更新:1/12(土) 17:56
産経新聞

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