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地面師主犯格逮捕、だましの意図立証焦点に

1/11(金) 20:54配信

産経新聞

 積水ハウスが多額の被害に遭った地面師事件は、地面師グループの主犯格とされるカミンスカス操(みさお)容疑者(59)の逮捕で、主要な容疑者の身柄が確保された。警視庁捜査2課は事件の本丸である詐欺罪での起訴につなげるための取り調べを本格化させるが、だましの意図を立証できるかが焦点となる。

 捜査2課はこれまで架空の不動産取引に関する虚偽登記を「入り口」にグループの男女16人を逮捕し、約63億円をだまし取った詐欺容疑での逮捕を重ねた。

 ただ、地面師詐欺は役割が細分化され、関与の度合いに濃淡が生じる。今回も土地所有者のなりすまし役の羽毛田(はけた)正美被告ら5人は詐欺罪で起訴される一方、移動の際の運転手ら一部は処分保留で釈放された。

 カミンスカス容疑者は積水ハウスとの不動産取引の交渉で名前を旧姓の小山操ではなく「小山武」と名乗り、羽毛田被告側の「財務担当」として出席。羽毛田被告に地主役の演技を指導し、交渉チームをまとめるなど中心的な役割を果たしており、捜査2課は主犯格の一人との見方を強める。

 一方でカミンスカス容疑者は昨年2月の取材に「俺もだまされていた。詐欺とは知らなかった」と主張するなど、関与を否定。今後の捜査では偽名を用いた理由などを解明し、当初から金をだまし取る目的で交渉にあたったことを立証するハードルが残っている。

 関係者によると、カミンスカス容疑者は昨年10月13日にフィリピンへ出国後、マニラ市のホテルなどに潜伏。12月19日に出頭し、現地での約2カ月の潜伏生活に終止符を打った。

 カミンスカス容疑者の関係者は「捜査状況を見ながら出頭のタイミングを見計らっていた。一部の容疑者の釈放で、自分自身も詐欺罪で起訴されないと判断したようだ」と打ち明ける。

最終更新:1/11(金) 20:54
産経新聞

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