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2019年にスタバ抜くと豪語した中国luckin coffee。「コーヒー業界のofo」説も浮上

1/11(金) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

2018年、中国で話題をさらった企業の一つが、コーヒーチェーンのluckin coffee(瑞幸珈琲)だった。同年1月に北京で1号店をオープンし、年末の店舗数は2000店を突破。7月には中国史上最速でユニコーン企業(評価額が10億ドルを超える未上場企業)の仲間入りを果たした。

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成長が速い中国でも別格のスピード感で、コーヒーマーケットの地政学を変えるluckin coffeeの銭治亜(チエン・ジーヤー)CEOは、年始のイベントで「店舗数とドリンクの販売量で、2019年にスタバを抜く」と豪語した。一方で同社は2018年末、巨額の赤字が明らかになり、“あの企業”の二の舞になるのではとの懸念も広がっている。

スタバの20年を2年で追い抜く

「2019年は新たに2500店をオープンし、4500店舗体制にする。今年中に店舗数とコーヒーの販売量はスターバックスを超え、中国最大のコーヒーチェーンブランドになる」

luckin coffeeの銭治亜CEOは1月3日、戦略発表会で2019年の展望を自信満々に語った。

コーヒー文化の芽も出ていなかった1999年に中国に進出し、20年かけて3600店舗まで増やしたスタバを、わずか2年で追い抜くと宣言したのだ。

luckin coffeeはこの日、2018年12月31日時点で中国22都市に進出し、2073店舗をオープンしたとも発表した。

「北京、上海、広州、深センなど一級都市の中心部では、半径500メートル以内に店舗を見つけられる。アプリのユーザー数は1245万人、ドリンクの販売量は8968万杯。デリバリーの配送時間は平均16分43秒だ」(銭CEO)

「第三の場所」vs「場所にはこだわらない」

中国コーヒーチェーンマーケットでは、長きにわたって市場を耕し、消費者を“教育”してきたスタバが圧倒的なブランド力を持つ。

2000年代、コーヒーを日常的に飲む文化がない中国にあって、スタバのドリンク価格は一般的なランチの数倍した。それでも都市部の若者から「トレンド」「ファッション」として受け入れられ、2010年ごろから出店を加速。2017年12月には上海に世界最大規模の旗艦店をオープンした。

今では中国でも、コーヒー豆やドリップ、インテリアにこだわったカフェが珍しくなくなった。luckin coffeeはスタバが育てたコーヒー市場を急襲し、猛スピードでシェアを奪っている。

luckin coffeeはアプリでコーヒーを注文し、店舗で受け取るか配送してもらうかを選ぶスタイルだ。

豆やドリップにこだわった本格コーヒーを提供する点はスタバと共通するが、スタバが「第三の場所」を標ぼうし、居心地の良さを重視するのに対し、luckin coffeeは「場所にはこだわらない」コンセプトを掲げ、持ち帰りや配送を前提とした店舗運営を行う。オフィスビルのロビーのような場所にも出店可能なモデルが、迅速な大規模出店を可能にしている。

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最終更新:1/11(金) 12:10
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