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声優・徳井青空「年齢を重ねる不安はない。経験を活かせる30代は楽しみ」

1/11(金) 11:10配信

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「この人好きだなぁ。」ミュージシャンでも俳優でもスポーツ選手でも、どんなジャンルでもいい。熱心に応援する対象を、ファンコミュニティの中では「推し」と呼びます。12月に出版された『パンダの推しごと!』(クラーケン)は、人気声優で漫画家の徳井青空さんがそんな「推し」をテーマに描いた絵本。2019年、20代最後の1年を迎える徳井さんに、「推し」の魅力や今後のキャリアについてお話を聞きました。

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推し(=熱心に応援する相手)とは、自分を自由にする存在

――徳井さんはファンにとっての「推し」であると同時に、ご自身もアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の大ファンで、「推し」を持つ側の気持ちもわかっていると思います。ファンにとって「推し」とはどんな存在なんでしょうか。

「誰かを応援することによって、心の拠り所や自分の居場所を感じることができます。その瞬間は自分が認められた気持ちになりますし、隣に寄り添って背中を押してくれる存在かな、と思っています。

私の部屋は、『エヴァンゲリオン』のフィギアやTシャツ、着ぐるみなど自分の『推し』グッズに囲まれていて、とても居心地がいいですよ。外出時にもその一部を身に着けると、自分の好きなテリトリーごと一緒に包まれて歩いているような気持ちになります」

――それ、分かります。私も推しのバンドがいますが、彼らの音楽を聴いたり映像を見たりしているときは、自分が戻ってくる瞬間、という感じがあります。

「ファン同士でつながれることも、『推し』を持つことの魅力だと思います。ライブやTwitterで知り合ったファンの方が、別のライブに仲間同士で一緒に来ていただいたという話も聞きますし、その後、打ち上げが盛り上がったという話を聞くとうれしくなりますね! 何かのサークルのようですが、“徳井青空”に興味がある人の集まりだと、それだけで共通の話題があるし、見知らぬ人同士が仲良くしやすいのだと思います」

感謝の気持ちを一人一人に伝えたいのに

「皆さんからの声援は、ちゃんと伝わっています。応援してくださる方の声が、本当に私の支えになっているんです。お手紙をくださる方、番組にメールを送ってくださる方、昔から応援してくださる方、遠方から駆けつけてくださる方など、すごく意識しています。特に私はお友達が少ないので、余計に身近な存在に感じています。

でも、感謝の気持ちを伝える場があまりなくて……。ライブでは『みんな来てくれてありがとう!!みんな大好き!!』って叫びます。本当にそう思って伝えているんですが、定番になり過ぎてしまって、うまく気持ちが伝えられているか、不安になることもあります」

――お渡し会などのイベントでもファンと交流しますが、そういう場では何を感じているんですか。

「お渡し会などでは、限られた時間の中でいかにコミュニケーションを取れるかを考えていますが、イベント後にお手紙をもらうと、『うまく気持ちが伝えられなかった』って書いてあるのを見て、『こっちも同じだよ』って思うことがあります。この間も来ていただいたことへの感謝の思いをもっと細かく話したかったのに、伝えきれないことがありました。私たちもそういう歯がゆさがあるんです。

あと、こちらからも『この間もここ居ましたよねとか、分かってましたよ』って言うのも、私がストーキングしているみたいな感じになっちゃって、言われた相手もビビってしまうのではと、ちょっと躊躇してしまいます(笑)」

――12月に出版された徳井さん作の絵本『パンダの推しごと!』では、『応援しているのに、だんだん”推し”を遠くに感じてしまう』というテーマが語られています。これは、実際に徳井さんが活動する中で感じている葛藤だったんですね。

「はい。私が感じている思いを絵本に通して少しでも伝えたいと思いました。自分のファンの方以外にも、誰かを応援しているすべての人に、『ちゃんと気持ちは伝わっているよ』というメッセージを代表して言えたら良いな、と思ったんです」

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最終更新:1/11(金) 11:10
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