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鉄道関連工事にガス灯建設……突然の引退、そして易道へ転身 高島嘉右衛門(下)

1/11(金) 15:40配信 有料

THE PAGE

 「横浜の父」とも称される高島嘉右衛門。横浜みなとみらい地区にある地名や駅名はその名残です。事業家として、この地で鉄道用地の埋め立てや日本初のガス灯の設置などを手がけ、横浜の発展に寄与しました。高島にはそれだけではなく、安政の大地震のときに木材で巨利を得た投機師としての顔、そして日清・日露戦争の開戦を言い当てたという易学者としての顔もあります。

 横浜の地に戻った高島は、外国商館からの建築依頼が相次ぎ、明治の元勲ら内外の要人の知遇を得て、黄金期ともいうべき成功を収めました。そこからの突然の実業界引退、そして易学の道への転身――。高島の後半生を市場経済研究所の鍋島高明さんが解説します。
 
 3回連載「投資家の美学」高島嘉右衛門編の最終回です。

 「日本神人伝―日本を動かした霊的巨人たちの肖像」(不二龍彦著)は刑期を終え、横浜に再来してからの高島嘉右衛門の足跡についてこう記している。

「完全なゼロからの再出発ではあったが、もともと大きな信用を築き上げていたことに加え、その人徳とたぐいまれな知略がものを言って、嘉右衛門はたちまち横浜で頭角を現し始めた」

パークス公使の依頼で灯台を建設、さらにはイギリス公使館の再建で「日本一の名大工」の折り紙をつけられた。以来、外国商館から建築注文が次々と舞い込んでくる。父の遺言「おれには天に預けた金がある」とはこのことかと実感する日々だった。

やがて、内外要人用に高級旅館「高島屋」を建築、当代切っての通訳を揃える気配りが受けて外商たちの定宿となる。そればかりではない。 本文:2,310文字 この記事の続きをお読みいただくには、THE PAGE プラスの購入が必要です。

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最終更新:1/11(金) 15:40
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