ここから本文です

渋谷シェアハウスの”遊び”が、大物アーティストの舞台照明に…現代版トキワ荘を目指す「渋家」の若手クリエイターたち

1/11(金) 10:01配信

AbemaTIMES

日本の漫画文化の礎を築いた手塚治虫さんなど、若き日のレジェンドたちが暮らしたアパート「トキワ荘」。今、渋谷の街に“現代版トキワ荘“を目指す空間があるという。それが、ジャンルを超えたクリエイターたちが共同生活を送る「渋家」(シブハウス)だ。

 2008年に設立され、渋谷駅から徒歩10分の現住所には2011年に移転した。11代目代表のiddiさんによると、住人の半数は家賃4万円の“定住者“で、残り半数が週3日程度、家賃2万円“セカンドハウス“として利用しているという。

 家に入ると、そこには数十足の靴。これからパーティーが始まるのか?と思ってしまうほどの大勢の住人が。荷物部屋は足の踏み場がない状況で、地下の「特別な部屋」からはクラブDJが鳴らすリズミカルな音楽が聞こえてくる。iddiさんが「好き勝手にDJが音楽かけたりとか、現代アートの子が展示をやったり、クリエイティブなものを発表する場所」と話すとおり、4LDK・135平米の、何ともカオスな空間が「渋家」なのだ。

 渋家の住人、グラフィックデザイナーのキタザワキューさんは「モノを作っている人と知り合いたいなと思っていた」、映像クリエイターのTAKAHIROさんは「1人暮らしをしていたが、良い仕事して家に帰っても、1人でいるのがもったいないなと。普段から生活の中に面白いアイデアとかを形にしたいなと」と話す。

 渋家を立ち上げた初期メンバー山口としくにさんは、空間演出ユニット「huez」の代表として、ライブシーンの第一線で活躍している。「神聖かまってちゃん」のライブのほか、tofubeatsやDOTAMA、ゆずなど、様々なアーティストのステージを演出する、売れっ子クリエイター集団だ。「組み合わせることによってなかったものが生まれる」という山口さんの新しい発想が目に留まり、2015年には「ゆず」から声がかかり、3万人規模のライブで舞台演出を担当した

 「最初にお仕事を頂いたのが、神聖かまってちゃん。渋家のイベントスペースで、相方とチカチカさせて遊んでいたら、“そのまま赤坂ブリッツでできる?“って言われて。やったこともないのにできると言ってしまって(笑)、そこから死に物狂いで頑張って、6、7年続けていたらなんとかなった。最初は素人も素人で、家のパーティグッズみたいなものからスタートした。それから照明機材のようなものを100回くらい繰り返したら、ゆずにまでいけた(笑)」。

 新しいものが生まれる渋家のことを山口さんは「リアル版mixi」と表現する。「クリエイターもアーティストもバンドもお笑いも、最初はお金の問題が本当に大変。当時シェアハウスという言葉はなかったが、米や電気代、インターネット代を割り勘にしちゃえば、少しでもコストが下がるし、色んなジャンルの輩がいっぱいいるので、映像をやっているやつの知り合いがカメラマンだったり、ダンサーの繋がりでいったら振り付けできる人だったり、そういう人たちがジャンルレスに喋れる状況が欲しかった。絶対面白いと思って作ったいきなり知らない人がリアルに来るのは怖い。でも、マイミクみたいに、とりあえず知り合いの知り合いまで拡張していけば最終的に知り合い、マイメンだぜ、となる。渋ハウスのスタートも、最初は5人から。その中で結婚して渋家を出て、子育てしている人もいる」

1/2ページ

最終更新:1/11(金) 10:01
AbemaTIMES

あなたにおすすめの記事