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「幸せになってね」生みの母からの一通の手紙

1/11(金) 18:10配信

MONEY PLUS

前回記事では、生後2週間の愛里ちゃん(当時、仮名)を特別養子縁組で迎えた齋藤和也さん・あかりさん(現在49歳・46歳、仮名、東京都在住)夫妻のケースを通じ、民間事業者の費用面についてお伝えしました。

【拡大図】生みの女性たちが赤ちゃんの養子縁組を希望した「当初の理由」

今回は、子どもを迎える際のもう一つの重要なポイントである「生みの母との関係性」について、考えていきます。

里(サト)さんのお腹から産まれたんだよ

齋藤さん夫妻が、一般社団法人「あんしん母と子の産婦人科連絡協議会」(あんさん協)を通じ、愛里ちゃんを迎えてから4年以上が経ちました。いま齋藤さん夫妻は、愛里ちゃんを実子と同じように自然に育てています。ただ一つだけ、実子育てとは異なる部分があります。それは、愛里ちゃんを産んだ女性との繋がりを、ときどき意識しながら暮らしている点です。

齋藤さん夫妻は、その女性に直接会ったことはありません。しかし、愛里ちゃんが成長したら、自身のルーツを探しながら、アイデンティティを形成するときが必ずくるはずです。そのときのためにも、女性と緩やかに繋がりを持ち続けることが大切だと感じています。あかりさんは、次のように話します。

「普段から『愛里はママのお腹からは生まれていなくって、里(サト)さんのお腹から生まれたんだよ』と言う話はしているんです。里さんというのは、愛里の生みの女性に私たちがつけたニックネームです。愛里を命名するとき、生みの女性が『自分の名前の一文字を入れてほしい』という希望を持っていることを知りました。最初は迷いましたが、よく考えて『里』という文字をいただくことにしました。結果的に、とても良かったと思っています。生みの女性と緩やかに繋がっていくことは愛里の成長にも良い影響を及ぼしますし、生みの女性が愛里を産んでくれたおかげで私たち夫婦も愛里を育てさせてもらっているわけですから」

あかりさんは、愛里ちゃんを託される際、女性から1通の手紙をもらっています。赤ちゃんへの思いが綴られたその手紙は、丁寧な文字で書かれ、複数枚にもわたっていました。

「幸せになってね。離れていても、お母さんはずっと貴女の幸せを願っています」

事情があって育てることはできない。けれども、愛里ちゃんを大切に思っていることが全面から感じられる手紙でした。「手紙を読んだとき、大切な子どもを手放す決意をした女性のためにも、この子をしっかり育てなければと思いました」と、あかりさんは話します。齋藤さん夫妻は将来、成長して大きくなった愛里ちゃんに、この手紙を手渡す予定です。

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最終更新:1/11(金) 18:10
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