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メルケル首相も被害に…Twitter上に大量の個人情報流出

1/11(金) 21:21配信

TOKYO FM+

中西哲生がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」。1月10日(木)放送の「BREAKFAST NEWS」のコーナーでは、ジャーナリストの仲野博文さんに、先日ドイツで発生し、個人情報が流出した大規模なハッキング事件について話を伺いました。

2018年末、ドイツのメルケル首相を含む、少なくとも100名のドイツの政治家の個人情報が流出するハッキング事件がありました。仲野さんによると、その情報のなかには住所や電話番号、クレジットカードなどの個人情報だけでなく、政治家同士でおこなっていたチャットのスクリーンショットまであったとか。そして、これらの情報へのリンク先が、個人のTwitter上で公開されていたそうです。

ドイツ史上最大と言われている今回のハッキング事件。発覚当初はロシアなど外国の関与を疑っていたそうですが、捜査当局が1月8日(火)に容疑者として拘束したのは、20歳の学生でした。この学生は「政治家にずっと腹を立てていた」と供述しているそうです。

ただ今回の事件では、「ドイツの極右政党・ドイツのための選択肢(AfD)の議員は全員サイバー攻撃の被害から逃れており、まだわからない部分が多い」と仲野さんは言います。なかでも問題となっているのは、ドイツ政府内には、サイバーセキュリティに対応するための部局が設置されていたものの、今回の事件ではそれらが全く役に立たなかったこと。ハッカー集団などではなく20歳の学生1人による犯行の可能性も出てきているだけに、「一個人でも、知識さえあれば大がかりなハッキングができるという懸念が改めて浮上している」と現状を伝えました。

また、仲野さんはアメリカで起こったハッキング事件についても紹介します。
2018年末、「ロサンゼルス・タイムズ」や「ニューヨーク・タイムズ」といった新聞紙で、コンピューターシステムがサイバー攻撃を受け、印刷や配送が遅れるという事件があったそうです。
また、現在指摘されているのが、首都ワシントンD.C.を走る地下鉄に新たに導入された、中国企業が製造した車両のサイバーセキュリティ問題です。アメリカ国内には、地下鉄の車両を製造するアメリカの会社はゼロだそうで、カナダや日本など他国の会社を経て車両が導入されるとか。最近の車両には防犯カメラが搭載されており、それが悪用される懸念も。例えば通勤で電車を使っている政府高官などの足取りのデータが海外に流出する可能性もあると、アメリカ政府内のセキュリティ専門家は警鐘を鳴らしているそうです。

最後に、仲野さんは「サイバーテロがインフラなど我々の生活の身近なところで起きてくるのは既に時間の問題」と案じていました。

(TOKYO FM「クロノス」2019年1月10日(木)放送より)

最終更新:1/11(金) 21:21
TOKYO FM+

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