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おくわさまに豊作願う 細入の本芳さん宅

1/11(金) 10:59配信

北日本新聞

 一年の豊作を鍬(くわ)に願う富山市細入地域の伝統行事「おくわさま」が11日朝、同市岩稲の本芳彦弘さん(83)宅であった。農業の神様に見立てた鍬に感謝の気持ちを込めて正月料理を振る舞い、豊作を願った。

 おくわさまは、農業の仕事始めの毎年1月11日に行う江戸時代から続く儀式。380年余りの歴史があり「とやまの年中行事百選」にも選ばれている。近年は農業の機械化や担い手の高齢化で風習を取りやめる農家が増え、現在は本芳さんだけが続けている。

 本芳さんと妻の弘子さん(83)は「みつ鍬」を田の神、「ひら鍬」を畑の神と見立てて、料理を振る舞った。「めでたい」の意味をかけたタイの塩焼きや、上手に田が作れるように願った田作り、腰が曲がっても元気に働けるようエビの煮付けや酒を並べ、本芳さんはおくわさまに「どうぞお召し上がりください」と語り掛け、「私も妻もいのしし年生まれでめでたい年です。今年も元気で頑張ります」などと問答した。

北日本新聞社

最終更新:1/11(金) 13:07
北日本新聞

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