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NBAドラフトで上位指名が予想される八村塁の現在地。運命の日まで精進するのみ

1/11(金) 7:30配信

バスケットボールキング

ゴンザガ大学で得たことを発揮するシーズン

 今季、八村塁が心に抱いていることがある。

 それは、「今までやってきたことの集大成」ということだ。

ウインターカップPLAYBACK~八村塁(明成/2015年大会決勝)

 出場時間が、勝敗が決まったあとに限られていた1年生。力強いシックスマンとしてチームを支え、多くの関心を得た2年生。そして、全米の注目選手20人に名を連ね、エースとしてゴンザガ大学を引っ張っている今季。

 2年前は英語がほとんど話せなかったが、今では英語でのインタビューに受け答えできるまでになった。試合中もチームメイトに進んで話しかけ、指示を出す。

 何よりも、完成度が増したプレー。1年生の時にコーチから得意な中距離シュートではなく、スリーポイントを打つよう指示された。将来八村がNBAでプレーする可能性も見据え、プレーの幅を広げるためだった。その成果もあり、八村はNCAAトーナメント出場を決めたウエストコーストカンファレンス・トーナメント決勝とファイナル4進出を決めたNCAAトーナメントの準々決勝という大舞台でスリーポイントを決めた。

 2年目は、日本では経験したことがなかったベンチからの出場。ゲームを読み、途中から試合に入ってエネルギーを持ち込む役目をしっかり果たし、控えながらドラフト候補に挙がるまでになった。アイダホ・ステイト大学を相手に33得点でシーズンを明けた今季は、インサイドにガンガン攻め込むパワーを見せつける。

 そして、経験。

 今季のプレシーズンの試合後、八村は言った。「どういう風に相手がやってくるかもわかりますし、どういうところでシュートを決めてくるかもわかりますし、どういうところでファウルを狙ってくるっていうのもわかります。経験が生きているんじゃないかと思います」。

 今年のドラフト1位指名候補のザイオン・ウィリアムソンら、1年生ながらドラフト指名候補が顔を並べるデューク大学と戦ったマウイ・インビテーショナル決勝でもそうだった。

 熾烈な戦いとなった同試合の決勝点を挙げ、最後の46秒で2ブロック、残り10秒には貴重なリバウンドを奪うなど、20得点7リバウンド5アシスト3ブロックでチームを優勝に導き、最優秀選手に選ばれた試合後、八村は「経験の差で勝てた」と言い、自身の経験力についても「絶対にある」ときっぱり。両チームともに3連戦、体力的に限界に達した試合で、八村自身も終盤、「何かわからない状態になった」時もあったという。しかし、そこで精神力を奮い立たせ、再び勝負に集中できたのは、過去2年NCAAトーナメント決勝と16強まで戦い、全米で高い位置にいる自チームに対し、毎試合全力で立ち向かってくる相手の挑戦を受けてきた経験だ。

 その後もワシントン大戦で残り0.6秒に決勝シュートを決めるなど活躍する八村について、4年生のジョシュ・パーキンスは「1年生の時の彼は大人しかった。でも今はビーストだ。彼はビッグなハートを持っていて、とてもいい奴。でもコートに立てばアニマルだ。どんどん自信を増していて、なるべき選手になっている」と成長を喜んだ。

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