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電車でも音出しスマホゲーム…は“依存症”予備軍と識者警鐘

1/12(土) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 正月早々、電車の中で音を出してスマホゲームに興じる若いサラリーマンに出くわした。小じゃれたスーツを着こなし、髪も整えられている。それなのに、顔をしかめる周囲の目を気にするでもなく、ゲームに没頭する姿は一種異様だった。

 そんな話を職場でしたら「俺も」「私も」と、続々と“目撃談”が。どうやらレアケースというわけでもなさそうだ。

 もっと衝撃的だったのが、電車の中で鼻くそをほじり、足元にまき散らしながらスマホゲーム。これまた一見爽やかそうな若いサラリーマン。昨年末の話だが、あまりに傍若無人な振る舞いに、ア然とさせられた。

 10年前、JR埼京線内で迷惑ゲーマーを注意した女性が、20代の男に逆ギレされ、顔面を殴られ、顎の骨を折られた事件を思い出し、注意するのはためらったが……。

 ネット上でも「注意すべきかどうか」と議論になりがちだが、米心理学博士で医学博士の鈴木丈織氏は「周囲の目を気にしなくなっている時点で、ゲーム依存症の危険な予備群と言えます」と、こう警告する。

「電車の中で音を出してゲームをしたら、周囲に迷惑。せめてイヤホンを付けてやる。子供だって分かる道理ですが、そうした正常な判断ができなくなっているわけです。アルコール依存症の予備群が、日常生活の中で他人の迷惑を顧みず、次第に飲酒を優先させるようになるのと同じで、電車の中だろうが迷惑だろうが、ゲーム優先になる。本人は『やり過ぎという自覚はある』などと口では言いますが、自分ではコントロールできない状態になっていきます」

 そのうちスマホゲームをするために職場や家族に嘘をつき、隠れてやるように……果ては課金で借金か、入院か。 

 依存症治療で知られる久里浜医療センターの実態調査によると、成人のネット依存・ゲーム依存傾向の推定人数は、2008年に約271万人だったのが、13年に約421万人と、5年間で150万人増。スマホの普及で、さらに増えたとみられている。

 何よりスマホゲーム依存が怖いのは、部屋の中に引きこもるパソコンのゲーム依存と違って外に持ち出せるため、周囲に気づかれにくく、表面化しづらいこと。そう指摘する専門家もいる。

「自力ではやめられないのが依存症。公共の場で音を出してゲームといった“サイン”に気づいたら、家族や親しい友人が取り上げるしかありません」(鈴木丈織氏)

 アナタは大丈夫?

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