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「恵方巻味」ポテチが登場 パッケージデザインで考慮した“乙女心”

1/12(土) 6:00配信

ITmedia ビジネスオンライン

 ローソンは1月22日から「ポテトチップス 恵方巻味」(税込178円)を2週間限定で販売する。この商品は、うまみのある甘じょうゆダレをベースに、酸味を加え、具材をイメージしたしいたけエキスパウダーやウナギエキスパウダーなどを使用している。さらに、焼きノリをトッピングすることで、恵方巻と同様、ノリの風味を取り入れている。

【画像】袋を顔の横に持ってくるとデザインの意図が分かる

 商品を担当した商品本部菓子アドバイザーの松林千宏さんは「口の中にいれると酢飯のような酸味のあとに、ノリの風味が広がります」と説明した。

 この商品は恵方巻商戦の一環としてローソンが投入するものだが、開発にあたって一番注力したのはパッケージデザイン。インスタ映えも大きな開発のテーマではあるが、特に微妙な“乙女心”に配慮したという。

きっかけはウナギの蒲焼味のポテチ

 恵方巻ポテチを開発するきっかけになったのは、18年7月にローソン限定で発売した「カルビー ポテトチップス うなぎの蒲焼味」(173円)がヒットしたことだ。コンビニにとって、クリスマスや土用の丑の日は売り上げアップが見込める大事な催事イベントとなる。

 松林さんによると、コンビニでは年間3000種類以上のお菓子が新商品として投入されるが、ヒットするのはそれほど多くない。どうやってお菓子をお客の手に取ってもらうかということに、ローソンでは頭を悩ませてきた。そこで、土用の丑の日にあわせて、蒲焼ポテチを投入したという背景がある。

 蒲焼ポテチの成功を受けて、19年には恵方巻ポテチの投入を決めた。ターゲットを恵方巻にしたのは、近年、恵方巻が多様化しているためだという。例えば、ホテルで高級な具材を使った恵方巻メニューが提供されたり、恵方巻を意識したスイーツが続々と発売されたりしている。お客に、恵方巻だけでなく関連する商品もついでに面白がって手にしてもらう狙いがある。

パッケージデザインで悩んだこと

 松林さんが頭を悩ませたのはパッケージデザインだ。松林さんが調査したところ、SNSに恵方巻を食べている姿を投稿している女性が多いことに気付いた。そこで、インスタ映えを意識して、恵方巻を丸かぶりしているような見た目にすることにした。パッケージに恵方巻の写真が入っているのはそのためだ。

 しかし、ここで1つの疑問がわく。実際の恵方巻はもっと細いはずなのに、どうしてわざわざ太くてインパクトのあるデザインにしたのだろうか。松林さんは、ここで“乙女心”に注目したという。「女性には『かわいい私を見せたい』という願望があります。せっかく自分を撮影するのなら、よりよく見せたいはず。そこで、小顔に見えるように、恵方巻をあえて大きくしました」(松林さん)

 商品開発をする際、インスタ映えを意識するのはもはや当たり前になりつつあるが、商品と一緒に映るお客の心理まで考え、デザインを決めていたのである。

ITmedia ビジネスオンライン

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