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警備ロボットでテロリストも探知 駅ホームに駅員不要に?

1/12(土) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

【2019年に大変動 モノ&サービスの現場】(5)

 訪日外国人の増加に伴い、公共交通機関や商業施設などで警備・監視、サービス業務を担う警備ロボットが導入されている。ALSOKの警備ロボ「Reborg―X(リボーグエックス)」は英・中・韓国語などでのコミュニケーション機能も搭載している。

「ボッチャマ コンナトコロヘ キテハイケマセン!!」

 召し使いロボット「ロビタ」が子供に語りかける。手塚治虫が半世紀前に想像した未来の姿だ。ロビタはコンピューターのようなしゃくし定規な心を持たない。というのも、元は交通事故で死亡したレオナという少年の脳を人工頭脳で再生したものだからで、時にはドジも踏んだりする。

 もっとも、コピーをくり返していくうち人間くささは徐々に薄れていく。AI(人工知能)がより人間くささを目指しているのと逆の経緯だ。

■ALSOK「リボーグエックス」は数カ国語で対応

 このロビタとよく似たずんどう型のALSOKの警備ロボット「リボーグエックス」が富士急ハイランドなど各所で活躍している。夜間、人間になり代わって不審者を追跡したり、盗聴器や盗撮器の発見も行う。もちろん、普段はトイレへの道案内をしたり、店舗情報などで大活躍している。

「施設環境によって柔軟なカスタマイズが可能で、数カ国語にも対応できます。東京五輪、その先の大阪万博を見据えて製品開発しており、ますます活躍の場は広がっていくでしょう。ただ、不審者を追いかけて行って捕り物をするところまではいたっていません。不審者を発見し、人間の警備員に通報します」(ALSOK広報担当者)

 顔認証機能があるため、深夜勤務の社員まで不審者扱いされることはない。なにより、ロボットなら寝ずの番が可能だし、通訳を雇うより安い。それに、ロビタのように「人間になりたい」と不平を言うこともない。

「人での対応はコスト高。安全第一、無人で働きます」(前出のALSOK担当者)

 同社はドローンロボットも扱っている。まだ空撮がメインだが、いずれは上空から不審者を特定していくはずだ。

 西武鉄道も、ALSOK同様に自律型ロボット「ペルセウスボット」の実証実験を行っている。駅構内の不審者、不審物の探知のほか、具合が悪くなってうずくまっている人がいれば、駅係員のスマートフォンに連絡してくれる。名称の由来は、怪物メドゥーサを退治したギリシャ神話の英雄ペルセウスからきている。AI監視カメラを搭載しているため、テロリストも戦々恐々だろう。

 同じく都営地下鉄も実証実験を開始。来年の実用化を目指している。大江戸線「都庁前駅」にはすでにデジタル警備員を配置中だ。

「自律巡回型のロボットの実証実験も順次、行っていきます。現在は駅構内だけの実験で、競技場に警備ロボットを置くかは未定です」(東京都情報通信企画部)

 ロボットの“目”からは逃れられない。

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