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阪神大震災がつないだ絆 神戸で企画展

1/12(土) 8:09配信

産経新聞

 阪神淡路大震災で神戸市に全国から集まった支援を振り返り、その後の交流を紹介する市主催の企画展が、同市長田区二葉町のふたば学舎で開かれている。市OBで嘱託職員として震災関係の公文書や資料の整理、保存を担当する杉本和夫さん(69)らが資料を手がかりに調査した内容をまとめたパネルの展示などがある。25日まで。

 市は平成22年度から、段ボール箱で約6400箱分にも上る資料の整理を始め、8年かけて昨年3月に完了した。23年度からは毎年テーマを決めて企画展を開催している。

 「文書を整理するうちに、今も続く交流の奥深さに気がついた」という杉本さん。例えば「救え!!魚崎のみなさんを」と書かれた鳥取県江府町の広報誌をきっかけに同町との関係を調べると、先の大戦中に神戸市東灘区の魚崎国民学校(現魚崎小学校)の児童ら78人が同町に集団疎開したことで交流が始まっていたことが分かった。同町は震災が発生した1月17日に合わせて毎年、神戸に雪を届けており、その雪で東遊園地(同市中央区)の雪地蔵がつくられる。

 ほかにも、神戸を支援してから16年後に東日本大震災の被災地となった岩手県大槌町などについて、神戸との交流を調査。杉本さんは現地を訪れ、阪神大震災当時に神戸に支援に訪れた人や関係者に話を聞いた。企画展ではパネルのほか、インタビュー映像や国内外から届いた激励の手紙なども見ることができる。

 杉本さんは「神戸がここまで復興できたのは全国からの温かい支援があったからだと伝えていきたい」と話し、会場で展示の説明もしている。

 午前9時~午後5時。15、21の両日休館。入場無料。問い合わせは市イベント案内・申込センター(078・333・3372)。

最終更新:1/12(土) 8:09
産経新聞

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