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ソフトバンクの伝統、自主トレは「主力」と「実績ゼロ」の組み合わせ

1/12(土) 15:00配信

サンケイスポーツ

 【球界ここだけの話】沖縄で自主トレを公開したソフトバンク・甲斐拓也捕手(26)の元でもう一人、堀内汰門捕手(22)も鍛錬を積んでいる。捕手の故障が続出した昨季開幕前に育成から支配下登録され、開幕のべンチ入りを勝ち取ったものの、出場はなし。「出してもらえなかったのは力がないから。『けが人が多くて仕方なく』とは思われたくない。実力で試合に出たいです」と燃えている。

 甲斐との自主トレは初めてだ。4歳上の捕手を強烈に意識して「歩いているときも、拓也さんが1軍で考えていることを話してもらいます。本当に勉強になるし、他の選手が知らない話を聞ける優越感に浸ってキャンプに入りたい」と充実した日々を過ごすが、そもそも鷹戦士の自主トレは「主力」と「実績ゼロ」の組み合わせが多い。

 他球団では、経験の浅い選手に外に出ることを禁じ、1月も球団施設で合同練習を実施するチームもある。ソフトバンクは武者修行に積極的。コーチが「面倒をみてやってくれ」と主力に頼むケースも多々。「弟子入り」は伝統のひとつだ。

 毎年のように門下生が増える内川聖一内野手(36)は今回も増田珠内野手(19)を迎えた。「彼らの人生を背負わないといけないという覚悟でやっている」。松田宣浩内野手(35)がグアムに連れだしたのは、1年目を終えたばかりの吉住晴斗投手(18)と周東佑京内野手(22)。自身も最初のオフに松中信彦氏に同行した。「だからいまがある。僕もそうだったけど、1年目の初めての自主トレは本当に大事だと思うから。いい時間にしたい」と意気込んだ。

 柳田悠岐外野手(30)は、いまでも阪神・糸井嘉男外野手(37)との合同自主トレを「毎年ちょっとしかない貴重な時間」と話す。一流選手の言動をひとつも逃すまいと前のめりになり、目を輝かせ、力の差を実感して危機感を持つ若手。1月は新年のスタートと同時に未来への土台だ。(安藤理)

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