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片山さつき地方創生担当相 スーパーシティ実現

1/12(土) 22:53配信

産経新聞

 今年は人工知能(AI)やビッグデータを導入し、未来社会を先取りした最先端都市「スーパーシティ」構想の実現に向けた取り組みを加速させていかなければならない年です。えとのイノシシは穴も掘りますよね。勢いよく、岩盤があっても着実に、取りこぼしなく進むイノシシにならないといけないと思います。

 地方創生は安倍晋三政権の「一丁目一番地」です。超少子高齢化の中で国をどう維持し、発展させるか。過度な一極集中は国の持続性そのものに疑問を呈しかねない危機的な状況です。都市を造り直すことも含め2030年、2040年を見据える必要があります。

 特に日本列島は中山間地域もあれば、400を超える有人離島もある。「条件不利地域」とも呼ばれますが、古来集落が営まれ、生活習慣を持ち、文化を受け継いできました。そこには経済的合理性だけでは測れないものがあります。

 私たちはこうした地域に住む人々の生活や文化を残し、次世代に引き継いでいかなければなりません。スーパーシティはその答えの一つではないでしょうか。

 日本人のクオリティー・オブ・ライフ(QOL)が向上し、条件不利地域に住む人々が求める生活レベルはどんどん高まっています。その中で働き盛りの人が高齢者になり、体が若い時ほど動かなくなったとき、その高齢者の求める生活環境を担う若者は少ない。国土を守る責任を果たす意味でも、こうした地域でこそ、車の自動走行や遠隔医療などスーパーシティで導入する最先端技術が必要です。

 私は比例代表選出の参院議員として、これまでも日本中を走り回ってきましたが、閣僚就任後、改めて各地を視察しました。地方には人材も多く、アバンギャルド(革新的)な試みもある。ただ、地方の面白さが意外と国内で知られておらず、別の地域に広がるまでには至っていません。

 だからこそ、国や行政がやるべきことはまだまだあります。昨年の臨時国会では私を取り上げた週刊誌報道に質問が集中し、地方創生の議論が深まらなかったことは残念でした。6月に大阪市で20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)が開かれるのに合わせ、各地で関係閣僚会合が開催されますが、日本の地方の魅力やスーパーシティについてどんどん発信していきたいと思います。

 尊敬する政治家は圧倒的に安倍晋三首相ですよ。官邸主導の政権運営は卓越したものがあります。自民党総裁として安倍首相の連続3選へのレールを敷いた二階俊博幹事長の手腕もすごい。困難な問題が起きてもしっかり党をまとめてくれます。

 今、内閣と党の関係は非常にうまく機能しています。2人とも全然違うタイプの政治家に見えて、義理人情を大事にする点では非常に似通っていますね。政治の根本は情ということを改めて学びました。AIではまだまだ到達できない境地ではないでしょうか。

 私自身初の女性首相を目指すか、ですか? 政治家は男女問わず、ある程度の研鑽(けんさん)を積めば、首相になるというビジョンを持つべきだと思っています。ですから首相という目標を否定はしません。そうでないとモチベーションや政策展開に限界が来てしまいますから。

 実は私、不妊治療をずっと続けてきましたが、結局子供は授かれませんでした。だからこそ、自分のやってきた仕事を未来に残したいという夢があります。世のため人のために尽くし、いつかお墓に入ったときに、訪ねてくれる人がいたら…。そんな思いで頑張っています。(永原慎吾)

【プロフィル】片山さつき

 かたやま・さつき 昭和34年生まれ。東大法学部卒。昭和57年、大蔵省(現財務省)に入省。女性初の主計局主計官などを歴任した。平成17年に衆院初当選。21年に落選したが、翌年の参院選で国政復帰した。昨年10月の第4次安倍晋三改造内閣で地方創生担当相として初入閣した。

最終更新:1/12(土) 22:53
産経新聞

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