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三毛猫にオスはいない! 死を予知する? 謎の多い猫の生態

1/12(土) 10:57配信

sippo

 3色の毛色が特徴の「三毛猫」は、ほとんどがメスであるといわれています。なぜ、オスの三毛猫は少ないのでしょうか? 科学が発展して、生物に対するいろいろな不思議が研究によって解明されてきた現在でも、猫の生態で謎に包まれていることはまだまだあります。そんな「猫の不思議」をご紹介します。

【写真特集】三毛の子猫と相棒猫

オスの三毛猫はありえない!?

 子猫がどのような特徴を持つのかは、母猫と父猫の持つ遺伝子によって決まります。

 メスの猫が作る卵子には、すべて「X染色体」が入っており、オス猫の精子には、「X染色体」と「Y染色体」が半々の確率で入っています。この2つが組み合わさることで、子猫の遺伝子となるのです。

 このとき、「X」同士が組み合わさればメス、「X」と「Y」なら、オスの子猫が生まれることになります。

染色体の原理では説明がつかないオスの三毛猫

「X染色体」には、「黒」の毛色を持つ物と、「茶」の毛色を持つ物があります。また、これらは、どちらも「白」の要素を持っています。一方、「Y染色体」は、特定の色の性質を持ちません。

 すると、三毛猫が生まれるのは、「黒」のX、「茶」のXの2つが組み合わさったときだけ、つまり、「メスの子猫だけ」ということになります。

 ところが、実際には30,000匹に1匹という非常にレアケースながら、オスの三毛猫も存在するといわれます。これがなぜなのかは、いまだにわかっていません。いくつか仮説はあるものの、はっきりしない説ばかりで、真相は謎に包まれたままなのです。

死を予知する!? 不思議な猫「オスカー」

 2007年、アメリカの養護・リハビリセンターで、「オスカー」という猫が飼われていました。この猫は、時々、患者の様子を見て回り、においを嗅いで、ときには素通りし、ときには横で丸くなったということです。

 それだけなら特別不思議なことはありませんが、実は、「オスカーが横で丸くなった患者」は、必ず短期間で死を迎えているのです。「死の天使」などと呼ばれ、職員や医師を驚かせたオスカーですが、その行動の意味はまったくわかっていません。

 患者の様子をうかがっていたのは、「猫のパトロール」の一環だと考えられますが、いったい何を察知して「通り過ぎる患者」と「横で丸くなる患者」を選んでいるのかは、わからないままなのです。

 本当に死を予知できるはずはないでしょうが、どのような仮説を立ててみても、オスカーの行動を論理的に説明することはできません。

 2007年というのは、それほど昔の話ではありません。近代になってからも、まだまだ猫は私たち人間を驚かせる、ミステリアスな存在であり続けているのです。

(監修:今泉忠明/動物学者)

sippo(朝日新聞社)

最終更新:1/12(土) 12:30
sippo

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