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メジャー挑戦の菊池雄星が敵わなかったライバルと奇跡の再会

1/12(土) 17:51配信

テレビ東京スポーツ

一流選手の記憶に爪痕を残す怪物を探せ!

菅野智之、則本昂大、阿部慎之助、長谷部誠、中村俊輔、中澤佑二などが 登場した「怪物再会」 。超一流選手の記憶に爪痕を残す怪物との奇跡の再会に立ち会ってきた。今回は、シアトル・マリナーズへの移籍が決まった菊池雄星(27)のかつて敵わなかったライバルを大捜索。

【動画】メジャー挑戦表明の菊池雄星が激白「ライオンズに入って良かった...」

その怪物の名は下沖勇樹。雄星と同郷・岩手出身で同学年の右投げのピッチャー。中学時代には軟式野球の全国大会で日本一となり、エースだった彼の名は東北に轟いた。

メジャー挑戦表明の菊池雄星が激白「ライオンズに入って良かった...」

高校は青森の光星学院に進学、雄星との直接対決はたった一度きり。高校2年の秋季東北大会準決勝。勝者は下沖だった。雄星は涙を流し、ライバルとの大きな差を痛感していた。

「どこも勝てる気がしなかった。全部で負けているなと思いました」

その後下沖はソフトバンクドラフト3位でプロ入りを果たす。しかし、一軍登板はなく2013年に戦力外となっていた。

「勝手にライバル視していただけかもしれないし、下沖君の本音を聞きたい」

雄星のこの発言をきっかけに、捜索はスタート。そして下沖の高校時代の監督・金沢成奉氏(現明秀日立高)から居場所を教えてもらった。

仙台の繁華街にある飲食店。そこに下沖の姿はあった。この店に勤務して1年半。料理を全くしたことなかった彼だが、慣れた手つきで魚をさばいていた。独立して自分の店を持つという夢があるという。

雄星の思いを聞いた下沖は笑顔だった。「雄星が思っていることを僕もずっと思っていた。マジで嬉しいですね」

相手をライバル視しているのは自分だけ...二人とも同じ思いを相手に抱いていたようだ。ではなぜ、下沖はプロで結果を残せなかったのか...

その理由は肩の故障をきっかけに自分の投球フォームを見失ってしまったからだった。雄星も同じように肩を故障したことがある。境遇は同じ。それでも下沖は...

「雄星はそれを乗り越えて今がある。僕はそれを乗り越えられなかった」ライバルとの差は紙一重だったのか、大きかったのか、それはわからない。ただ彼は躊躇なく言った。今では雄星の一番のファンですと。

そして再会の日...。その日は昨年9月30日、西武が10年ぶりのリーグ優勝を決めた夜。祝勝会の後に設定した。雄星には完全サプライズ。お互い意識するばかり殆ど言葉を交わしたことがない二人が、ついに再会を果たす。

「びっくり!ここで!」

雄星はすぐに下沖に気付いた。再会に二人とも満面の笑みとなった。近況報告、当時ライバル視していたこと、将来のこと...話は尽きなかった。そして決意を口にした雄星。

「一年でも長く野球やるところを見せていきたい。お互い違うフィールドでも高め合って刺激し合えればと思う」

初めてこんなに話したと笑った二人は連絡先を交換。切瑳琢磨できる関係を、今度は友として...

そしてこの冬二人は人生をかけた決断を下す。雄星は長年の夢であったメジャー挑戦を表明。その姿に背中を押された下沖も、勤務先を辞め独立する準備を始めた。

ライバルはいつだって力をくれる...そして、これからも...

テレビ東京/追跡LIVE!SPORTSウォッチャー

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