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「あん」が足りない!お菓子屋さん悲鳴 初の小豆増産要請

1/12(土) 8:07配信

北海道新聞

リスクと手間で北海道での作付減少

 道内の製菓、製餡(あん)業者など228社でつくる北海道菓子工業組合は11日、道内で小豆の作付けを増やす取り組みを強化するよう道に要請した。道内産の小豆は需給が逼迫(ひっぱく)し、価格の高騰に加え必要な量を確保することも困難になっているためで、同組合がこうした要請を道などの関係機関に行うのは初めて。

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 道内の小豆の作付面積は2004年には3万ヘクタールを超えていたが、その後は減少傾向が続いている。小豆は価格変動が大きく、収穫などに手間がかかることが主な要因で、不作でも減収分の一部が国から補填(ほてん)される上、小豆に比べ作業の機械化も進んでいる大豆への転換が進んでいる。

 一方、道内産の小豆は需要が高いことから、道やホクレンは、ここ数年積極的な作付けを奨励。18年の作付面積は1万9100ヘクタールで前年より7%増えたが、天候不順で収穫量は2割程度減る見通しとなった。そのため価格は前年より2割近く上がり、在庫が多かった15年に比べると約2倍になっている。22年から加工食品の原料原産地表示が義務化されるため、輸入のあんを国産に切り替えるケースが増えるなど、需要はさらに高まるとみられる。

 同組合は道に対し、作付面積の大幅な拡大実現へ、小豆生産に対する補助制度の導入を国に要望することなども求めた。要請書を梶田敏博農政部長に手渡した長沼昭夫理事長(きのとや会長)は「あんを使う業者が非常に困っている」と話し、久木利弘専務理事(もち処(どころ)一久大福堂社長)は「北海道の菓子屋が北海道の小豆を使えないのは悲しいこと」と切実に訴えた。

最終更新:1/12(土) 8:07
北海道新聞

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