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2019年CES最優秀賞を車載VRの「Holoride」にあげたい

1/12(土) 11:26配信

TechCrunch Japan

大量のデモと発表と超長距離のウォーキングの日々が終わった今、自信を持って申し上げたいのは「今年のCESのベストはHoloride(ホロライド)である!」ということだ。もちろんあくまでも個人的な評価だが、2019年のCESで見たものの中ではHolorideが最高だ。

今年のCESは全体的によかったんじゃないかな。メインテーマはスマートフォンまわりのネットサービスだ。今やものすごく多様なデバイスがAmazonやGoogle、Appleなどのサービスをサポートしている。CES 2019でその次に目立ったのが、新しいチップセットと自動運転プラットホームだ。でもいちばん印象的だったのは、アウディが産んだスタートアップHolorideだ。このドイツの自動車メーカーは、VRを全車に載せてエンターテインメントを提供し、乗り物酔いを防ごうとしている。

「イーロン・マスクが助けを求めている」とRocketが言った。そこで、その宇宙の戦闘に加わってThanosの悪者たちをやっつける。そのとき、頭にはOculusを着けていて、体は宇宙空間の中で銃を構え、H難度のアップ&ダウンを体験している。まるでディズニーワールドの遊具の世界だし、たしかにそのコンテンツにはディズニーも協力している。でも、実際にいた場所はラスベガスで、AudiのSUVの後部座席に乗って時速145キロでトラックを走っていたのだ。

トラックを2周したが、H難度のVR体験にもかかわらず、全然酔わなかった。車の外に出てもふらつかない。ただし、車の中でスマホを使ったりしないタイプだけど。

Holorideの真価は、VRコンテンツと自動車の動きとの同期にある。「車が動くと同じ方向へコンテンツも動く。そのために車酔いがなくなるのだ」と思う。

アウディはVRを全車に載せるつもりで、この小さなスタートアップを創った。そのファウンダーたちはすでに過去数年間、車載VRの研究開発をやっている。社名はAudi Electronics Venture(アウディ・エレクトロニクス・ベンチャー)で、アウディの子会社だ。その技術のライセンスをアウディがHolorideに提供し、スタートアップはオープンなプラットホームから多くの自動車メーカーやコンテンツデベロッパーにライセンスを提供していく。

VRのデモはこれまでにたくさん体験したけど、今回はとってもよかった。車載というかたちにも無理がない。エンターテインメントを提供するだけでなく、酔いを防ぐ。Uberの車や長距離バスが広告入りで採用するのは、時間の問題だろう。飛行機の中でもよいし、小さい子を乗せた長時間ドライブも、これで楽になるだろう。

Holorideは一種の賭けだから、コンテンツやそのデリバリー、他との互換性など、問題はまだ山積みだ。離陸するためには、デベロッパーと自動車メーカーと消費者を巻き込んだエコシステムを作る必要がある。素晴らしいユーザー体験は頑張れば作れる。しかしそれを売るのは、また別のスキルだ。

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)

Matt Burns

最終更新:1/12(土) 11:26
TechCrunch Japan

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