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Palmレビュー:なぜか嬉しくなる、ポケットサイズの携帯

1/12(土) 22:11配信

ギズモード・ジャパン

みなさん、PDAは覚えていますか?

現在のスマートフォンの前身とも言えるPDAは、ビジネスマン御用達のツールとして、特に北米で普及しました。その中でもPalm(パーム)のPDAは軽快な動作と便利な機能で人気を博し、見ない日はないほどに流行ったものですが、スマホの普及と共に徐々に勢いを失っていきました。PalmもPreという素晴らしいスマホをリリースして健闘しましたが、やはりApple(アップル)やSamsung(サムソン)の勢いには敵わず、その存在を新たに知らしめるには至りませんでした。ところが、今回新たにリリースされたスマホは、それまでの他の企業とはまったく異なった新しいアプローチを提案しており、米GizmodoのSam Rutherford氏も気に入った様子。彼のレビューを見てみましょう。

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この携帯は不思議な魅力があるんですよね。初めて一目見た時から、なぜか幸せを感じていました。生まれたての子犬みたいに小さくて可愛くて、写真で見るより現実にはもっと小さく感じます。こういう反応をしたのは私だけではありません。私がオフィスに持って行った時は、スタッフみんなが集まって感嘆しました。わぁっと声をあげた人もいれば、「完璧だ」と言う人や、「こういうのを何年も待ってたんだよ」と言う人までいました。

Palm Palm

これは何?:蘇ったPalmブランドの超小型携帯

価格:350ドル(約3万9千円)+データの為の毎月10ドル(千百円)

好きなところ:非常に小さいが、スタンドアロンの携帯としても十分な性能

好きじゃないところ:カメラの質が良くないことと、5GHzのWifiに接続できないところ。コンパニオン・デバイスと位置付けられているので、販売の仕組みがめんどくさい。

このテックブロガーたちからの好感触には、私もびっくりしました。でも、このデバイスを特徴的にしているのはサイズだけではありません。なぜここまでエキサイティングなのかといえば、その一つの理由は、これが新たなPalmの誕生だからでしょう。覚えてますか? 大きなPDAに、悲劇的なPalm Pre。もっと面白いのは、このPalmは、これまでとまったく異なるテクノロジーとの共存の仕方を提案してくれているのです。

Palmは小さいボディの割にミステリアスで、名前も正直なんと呼べばいいのかわかりません。作っている会社の名前はPalmですが、じゃあデバイスそのものの名前は? 大文字のPを使って「Palm Phone」とか? それとも、Verizonのページにあるように「Palm Palm」なんて笑える名前になってしまうのでしょうか? とりあえず、私はBaby Phoneとか、単純に「Palm」と呼んでいます。マリオでもラスプーチンでも、クールなものは名前は一つで十分なのです。

さて、サイズの話をしましょうか。物理的な大きさ(クレジットカード並!)の話ではなく、どうしてこんなに小さいのか、という話です。ここ最近、多くのテック企業が健康的なデバイスとの付き合い方、「デジタル・ウェルビーイング」を推進しています。たとえばGoogleとAppleは、それぞれAndroidとiOSに、どれだけの時間デバイスを使っているかをトラッキングする機能を追加しました。それはいいのですが、800ドル(8万9千円)もするようなスマートフォンを買ったのに使用時間を制限するというのは、アストンマーティンを買ったのに時速90km以上を出さないで走るようなものです。

それなら、長時間使いたくなる誘惑の強い高額な携帯よりも、小さくてシンプルで、スマホに求められる機能は一通りそろえているけど、大切な時間を無駄にしない携帯の方が良いのかも知れません。これこそ、Palmの小さいボディとディスプレイの発想の元です。ポケットから取り出して、必要なことをチェックしたらさっさとしまう為のデザインなのです。

Palmはより直接的にスマホ中毒に対抗するようデザインされ、普段使うスマートフォンの代わりをうまく勤められるのですが、ちょっとした不満やかなりの難点も知っておく必要があります。以下に、良い点、良くない点、欠点の3つに分けて説明します。

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