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“ラビオ問題”の真相は?決してわがままでも問題児でもない、23歳の素顔

1/12(土) 19:03配信

GOAL

フランス代表ではデシャン監督から見放され、下部組織から育った所属クラブ、パリ・サンジェルマン(PSG)では退団を希望したことによって制裁措置的に「戦力外」となっているアドリアン・ラビオ。しかし、こういった起きている出来事がすべて彼の人となりを表しているわけではない。

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実際にどのようなことが現場で起こり、そしてラビオの素顔とはどのようなものなのか、現地ジャーナリストならではの目線で23歳の若者を見ていく。
(文=小川由紀子)

代表、クラブで難しい状況に

アドリアン・ラビオは、一部ではどうやら『問題児』のレッテルを貼られているらしい。

フランス代表では、昨夏、W杯ロシア大会に参戦する23人の正メンバーから漏れ、けが人が出た場合などに追加招集される『予備メンバー』に指名されると、「ディディエ・デシャン監督は、所属クラブで実質的な活躍をしていることを選考基準とすると言いながら、それを満たしている自分を評価しないのは納得がいかない」と、予備メンバー入りを辞退した。

そして所属するパリ・サンジェルマンでも、現在「戦力外」の扱いになっている。

今シーズン末に契約が切れるのに、クラブとの間で延長の契約交渉が決裂したため、クラブ側が制裁措置として、トーマス・トゥヘル監督に彼をチームから離脱させるよう要請したためだ。

フランス代表での件については、まあ、ずいぶん思い切ったことをしたもんだと驚いた。代表監督を批判した上に、補欠組辞退とは…。

デシャン監督は「代表チームとは、選ばれる23人だけでなくみんなでサポートして作り上げるものだ、という精神を彼は理解できていない」とラビオの態度を非難し、大会が終わった今も彼を呼んでいない。

問題はラビオではなくPSG?

ただ、クラブとの契約問題については、17歳でプロデビューし、これまで7年間(途中トゥールーズに半年間レンタル)PSGでプレーしてきたのだから、年齢、タイミングからいってもさらなる飛躍を求めて違うクラブへの移籍を願うのは自然なこと。交渉の内容は不明だが、ラビオが「わがまま」なわけではないだろう。

むしろこの件については、PSGの対応のまずさが指摘されている。

スポーツ・ダイレクターのアンテロ・エンリケが、「ラビオは散々クラブを翻弄した挙句、契約延長に応じなかった。この交渉は完全に決裂し、よって今後チームには合流させない」と一方的に発表して、12月中旬からラビオの名前はチームシートから消えた。

しかし耐えかねて、ラビオの実母でもある彼のエージェントが口を開いたところによると、ラビオ側は昨年夏のメルカートの時点で、クラブに移籍リストに載せてくれるよう要請していた。実際にバルセロナからのオファーもあったというが、これもPSGが突っぱねたという。

昨夏の時点で明確に延長はしない、と移籍の意思を表明していたのに、交渉が長引いた末に決裂したことを「ラビオがクラブを翻弄した」と彼のせいにしてチームから外すのはおかしいと考えるのが普通である。

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最終更新:1/12(土) 19:03
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