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山梨学院大・上田監督悲痛 日清撤退で選手内定消滅

1/12(土) 8:44配信

日刊スポーツ

実業団駅伝の強豪・日清食品グループは11日、駅伝からの撤退を発表した。20年東京オリンピック(五輪)のマラソン代表選考会「マラソン・グランドチャンピオンシップ」の出場権を持つ佐藤悠基と村沢明伸を除く、部員12人には社業に専念するか移籍を奨励。山梨学院大の永戸聖主将ら、今春に入社予定だった選手も、内定取り消しとなった。1月7日付の決定。

【写真】日清食品グループ佐藤悠基

山梨学院大の上田誠仁監督は8日昼に突然、連絡を受けた。うわさは耳にしていたというが、あまりの急展開。選手思いの指揮官は「選手は人生を懸けているわけですから。(今後も)やるということで募集をかけていた。東京五輪へ強化選手を絞ってやるならば、1年をかけて発表するなど手順もあったのではないか」と話した。今年の箱根駅伝で2区を走った実力を持つ永戸の元には複数の実業団からの誘いが届いていた。上田監督は日清食品グループ側へ1度内定を断った企業を説得してもらうように求めているという。卒業まで十分な時間もない中で、永戸は急な就職活動を強いられた格好だ。

上田監督は「企業スポーツの在り方はいろいろある」と言い、社内高揚、PR活動など対価に合わなければ、消滅するのは仕方ないと理解も示す。ただ同大OBでもあり日清食品グループの主将を務める高瀬無量らには家族もいる。選手の生活環境を急に変える形なったことにも「責任は重い」と疑問を呈す。

今後は日清食品グループと「共同作業」で永戸の新たな所属先を探す。「もう決まってしまったこと。次にどうするか。手を打たないといけない」と上田監督。選手ファーストで最善策を見つける。【上田悠太】

◆日清食品グループ 95年創部。男子マラソンで04年アテネ五輪6位の諏訪利成、日本記録保持者の大迫傑もプロ転向前に在籍した。全日本実業団対抗駅伝は10、12年と2度優勝も近年は低迷し、今年は16位。東日本実業団駅伝は02、06、07、09、11、16年と6度優勝を誇るも昨年は9位。

最終更新:1/13(日) 23:19
日刊スポーツ

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