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錦織圭に優勝チャンスあり 29歳で全豪初Vのアガシがお手本

1/13(日) 12:00配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 4大大会、五輪シングルス、ツアーファイナルのすべてを制したアンドレ・アガシが、現役晩年に得意としていたのが14日開幕の全豪オープンだった。

 29歳で臨んだ2000年を皮切りに、01、03年に優勝。ちなみに02年は欠場だった。

「アガシはシーズンのピークを年末ではなく、年明けの全豪にずらすことで“終活”に成功したのです。オフ明け、シーズンの開幕ともいえる全豪オープンは、選手によって準備にかなりの差があります。最近こそ価値は上がっていますが、90年代までは他のグランドスラム3大会と比べて格下に見られていたという側面もある。季節や地理的な変化に、欧米の強豪たちはいまひとつ、気持ちも乗り切れないのではないか」とはスポーツライターの武田薫氏。

 要するに全盛期を過ぎていたアガシは、トップクラスの選手が本腰を入れる前の全豪に照準を合わせたことが奏功したというのだ。

 そこへいくと昨年暮れに29歳になった錦織圭にとっても、今回の全豪はチャンスではないか。

「錦織世代における29歳は、当時と比べてまだ若いですが、カレンダーにとらわれず、昨年の全米からのよい流れを持続させ、一気にメジャータイトルを取りにいけばチャンスはあると思う」と、前出の武田氏はこう続ける。

「昨年の全米以降の5大会は準優勝2回、14勝5敗と完全復調した。ツアーファイナルでは精彩を欠いたが、目標にしていた大会に出場できたことで緊張の糸も切れたのでしょう。右手首のケガからの復帰シーズンとしては仕方のないところ。心身ともいっぱいいっぱいだった。けれども、前哨戦のブリスベン国際を制したように、昨シーズンからの良い流れは継続しているし、自信も完全に取り戻した。リターンからのカウンター攻撃も含め、積極的にリスキーなショットを打ち込んでいますからね。そもそも全豪は、日本人選手にとって時差のハンディがない分、得意としてきた大会です。日本からの応援団も多い。5セットマッチの長丁場で、いかにして最後まで集中力を維持するか。春まで待たずに何が何でもここで決めるという強い気持ちをもって臨めれば、大願成就の可能性も出てきます」

 トップクラスの選手がアクセル全開でエンジンをふかす前に、全豪に全精力を傾ければ初のグランドスラム制覇も期待できそうなのだ。

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