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青森山田 2大会ぶり決勝へ 飯田 死闘PK神セーブ!

1/13(日) 6:00配信

スポニチアネックス

 ◇第97回全国高校サッカー選手権準決勝 青森山田3-3(PK4-2)尚志(2019年1月12日 埼玉)

 準決勝2試合が行われた。56大会ぶりの東北対決となった第1試合は二転三転の白熱した一戦。3―3で突入したPK戦では、青森山田のGK飯田雅浩主将(3年)がファインセーブを見せ、4―2で尚志(福島)を下した。流通経大柏(千葉)はDF関川郁万(3年)のゴールなどで5―0と瀬戸内(広島)を圧倒し、2年連続の決勝進出。青森山田と流通経大柏の顔合わせとなった決勝は14日午後2時5分から埼玉スタジアムで行われる。

 スーパーセーブでチームを救った。青森山田、今大会初のPK戦。2人目の三国が外したものの、尚志の3人目が失敗。そして4人目は、右に跳んだGK飯田が手ではじく。最後は1年生・藤原が冷静に決めて死闘を制し、2大会ぶりの決勝進出を決めた。

 「2本は絶対に止めると皆に言いました。尚志はこの前PK戦をやっていて情報もあった。試合であれだけ(3失点)みんなに迷惑かけたので」

 飯田が振り返った通り、苦しい試合だった。尚志の堅い守備に手こずり、前半26分にFKから先制を許した。後半は札幌入りする檀崎とJ2福岡入団予定の三国のゴールで逆転したが、再び守備が崩され2失点。後半42分に途中出場の小松が決めて、何とかPK戦にもち込んだ。

 だが、PK戦になれば勝算があった。GKとしての技術に加えて、卓越した駆け引き。ゴールマウスの中で正座し、助走に入ろうとする相手をじらすテクニックも披露した。

 「自分の体を小さく見せてから構えれば、相手に大きく見える。それに相手のペースにならないように、自分のタイミングで構えようと」。2年前の優勝メンバー広末から教わったという技術が、最後にチームを救った。

 準々決勝後は2日間、練習ができなかった。矢板中央戦の試合終了直前に首を痛めたが、診察の結果は軽度の脳振とう。ドクターストップがかかってしまった。その影響を感じさせない気迫のプレーが、主将としての責任感だった。

 実は、副主将だった飯田が主将に昇格したのは、大会直前。黒田監督は「チームにも厳しく物が言える。チームを一度ぶっ壊して再構築しようと思った。大会直前の荒治療だが、ここまで上り詰めた要因になった」と、2大会ぶりの優勝を狙うための“荒療治”であったことを明かした。

 連覇を目指した前回大会は、3回戦で長崎総合科学大付に0―1で敗退し、涙を流した。決勝の相手は、その屈辱の大会で準優勝した流通経大柏。「昨年の悔しさを背負って臨みたい」という黒田監督の言葉が何を意味するか、イレブンが一番よく分かっている。

 ◆飯田 雅浩(いいだ・まさひろ)2000年(平12)10月5日生まれ、東京都出身の18歳。東京Vジュニアユース―青森山田。ベンチプレス100キロを記録するなど屈強なフィジカルも持ち合わせる。好きな選手はスペイン代表GKデヘア。1メートル83、76キロ。家族は父、母、兄。

 《青森山田「らしくなかったけど…」檀崎勝利つなぐPK弾 0―1から今大会2得点目》ここまで3試合で計1失点と、堅守を誇る守備陣が崩された今大会最大の危機を全員で乗り越えた。札幌入りが決まっているMF檀崎は0―1の後半11分にPKを決めて今大会2得点目。エースは「山田らしくはなかったけど、諦めない気持ちがまさった」と息をついた。

 《青森山田 同点弾小松を黒田監督称賛「奇跡呼ぶ男」》貴重な同点ゴールを決めた小松はホッとした様子で「優勝を目指してきたので、まだ喜べない。うれしい気持ちもあるが。今までやってきた人の思い背負っている。恩返ししたい」と話した。後半41分に交代で入り、1分後の大仕事。黒田監督も「小松は何かやってくれる、奇跡を呼ぶ男」と手放しでほめたたえた。

 ▼青森山田黒田監督 先制されてゲームプランとは違うスタートになったけど、気持ちをリセットできれば追い付いて逆転できると伝えた。

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