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「大家族」ぬくもり今も 震災遺児癒し レインボーハウス20年

1/13(日) 23:44配信

毎日新聞

 阪神大震災の遺児を支援してきた「神戸レインボーハウス」(神戸市東灘区)で13日、遺児と家族が交流を深める「想(おも)いを明日へつなぐ会」が開かれた。施設は今月、開設から20年を迎えた。573人の震災遺児は全員が成人し、施設の役割は病気や事故などで親を亡くした子どもの支援へ変わったが、遺児らにとって、心のよりどころであり続ける。

 レインボーハウスはあしなが育英会(本部・東京都)が1999年1月9日、寄付を元に国内初の震災遺児の心のケア専門施設として開いた。施設内には一人で思い切り泣ける「おもいの部屋」やサンドバッグを殴ってストレスを発散する「火山の部屋」などを配置。同じ年代で交流し、感情を吐き出せるプログラムを実施した。

 施設は2003年から病気や事故、自殺などで親を亡くした子どもも受け入れ、昨年度に利用した遺児は計延べ455人。東日本大震災後に宮城、岩手両県内にできたレインボーハウスの遺児らとも触れ合う。

 毎年1月に追悼行事を開いてきたが、今年は「一区切り」として祭壇は設けず、遺児や家族の気持ちを分かち合う場を非公開で開いた。職員の富岡誠さん(63)によると、震災遺児やスタッフら36人が参加し、これまでの歩みを振り返るなどした。富岡さんは「遺児や保護者たちは『大家族』のような関係を築いている。今後もつながる機会を提供し続けたい」と話した。

 震災で父を亡くした兵庫県芦屋市の小島汀(おじまみぎわ)さん(27)は「我が家のように素の自分を出せる場だった」と語った。【反橋希美】

最終更新:1/13(日) 23:44
毎日新聞

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