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米陸軍RC-12Xガードレイル電子偵察機飛来の意味

1/13(日) 7:01配信

FNN PRIME

“空飛ぶ聞き耳”RC-12X増援?

1月6日、米空軍・横田基地に双発のプロペラ機が着陸した。キングエア200という民間機がベースだが、機体上下にさまざまな形状、大きさのアンテナや突起が突き出している。左右主翼端の大きな構造体もアンテナだろう。

【画像】“空飛ぶ聞き耳”RC-12Xの横田飛来

航空軍事評論家の石川潤一氏によると機体後部左右の、何かのマークのように見える黒っぽい「●」も、「移動体通信や小型無線機などで使われている周波数帯Pバンドの通信傍受用アンテナだ」という。
これは、米陸軍のRC-12Xガードレイルという電子偵察機だが、特に通信傍受が、その任務で徹底的に敵の通信を受信・記録するのだという。

いうなれば、“空飛ぶ聞き耳”。この画像を撮影、フジテレビのインターネット番組「能勢伸之の週刊安全保障」に提供したSPAR65さんによると、横田基地にいたのは数時間で、どこかに飛び立っていったという。

そして1月9日には、沖縄・嘉手納基地にもRC-12Xが姿を見せた。日本国内の基地には配備されていないRC-12Xだが、石川潤一氏によると、RC-12Xは米本土の基地に配備されているほか、韓国の平沢基地にも少数が配備されているが、横田基地に姿を見せたのは、米本土の基地所属のRC-12Xだという。

南北合意で「軍事境界線飛行禁止区域」…韓国偵察機の活動に影響は?

なぜ、韓国・平沢基地所属ではなく、米本土の基地所属のRC-12Xが日本国内に姿を見せたのか。断定はできないが、米軍は朝鮮半島情勢を中心に極東の情報収集態勢の強化を図っている可能性がある。

なぜなら韓国と北朝鮮は、昨年9月に結ばれた「板門店宣言軍事分野履行合意書」に基づいて、「2018年11月1日より、軍事境界線飛行禁止区域を設定することにした」からである。 それによれば、「(ヘリコプターのような回転翼機ではない)固定翼航空機は軍事境界線から図のような東部地域は、40km幅、西部地域は20km幅を適用し、飛行禁止区域を設定する。

また、「空中敵対行為中断区域」として「(固定翼、回転翼、無人機、気球のBuffer zone設定)回転翼航空機(ヘリコプター)は軍事境界線から10kmに、ドローンは東部地域15km・西部地域10kmに、気球は25kmが飛行禁止となる」となっていたので、韓国軍の偵察機は、行動に制限を受けることになる。

韓国空軍は、RC-800という電子偵察機を保有・運用している。この飛行禁止区域や空中敵対行為中断区域の設定で、韓国軍の情報収集能力には影響はなかったのだろうか。そうだとするならば、米軍が情報収集態勢の強化に動いたとしても不思議ではないだろう。

その一環として、米本土から増援するRC-12Xを韓国に展開する途上、給油や乗員の休憩のため、横田基地に立ち寄り、いざという場合に備え、韓国内外の米軍基地に慣熟飛行することもありうるだろう。

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最終更新:1/13(日) 7:04
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