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ブリットポップブームを巻き起こしたブラーの代表作『パークライフ』

1/13(日) 18:00配信

OKMusic

OKMusicで好評連載中の『これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!』のアーカイブス。今回ピックアップするのは全英1位の大ヒット&ロングセラーを記録した、ブラーの3rdアルバム『パークライフ』。のちの“ブリットポップ・ムーヴメント”を巻き起こすトリガーとなった本作は、“ブリットポップの金字塔”という高い評価を受けることになる。ブレイク後にオアシスとの対決論争が巻き起こるのは、あまりにも有名なエピソードだ。洋楽雑誌にしょっちゅう特集が組まれていたが、その一挙一動が気になるほど両バンドが注目を集めていたということだろう。そして、『パークライフ』はあれから20年以上の歳月がたった今、聴いてもポップでウィットに富んでいて英国臭さがプンプンする中毒性の高いアルバムであることに変わりはない。
※本稿は2014年に掲載

停滞していた英国のロックシーンに風穴を開けたブラー

1990年にロンドンで結成されたブラーのメンバーはデーモン・アルバーン(Vo&Gu&Key)、グレアム・コクソン(Gu& Vo、Sax)、アレックス・ジェームス(Ba)、デイヴ・ロウントゥリー(Dr、Per)の4人。デビュー当時から“新世代による新世代ポップ”、“ザ・スミス以来の期待のバンド”とメディアから高い評価を得るもののブレイクには至らず、ヴォーカルのデーモンのキュートなルックスのイメージや育ちの良さを感じさせる佇まいもあって、アイドルバンドとして見られることも多かったように思う。1991年にリリースしたニルヴァーナの『NEVER MIND』が空前の大ヒットを記録したアメリカの音楽シーンはグランジブームで盛り上がりに盛り上がっていたが、イギリスのシーンは鳴かず飛ばず。そんな中で、あえてイギリスのロック、ポップスの持つ魅力や特質にこだわったのがブラーというバンドである。1993年にリリースした2ndアルバム『モダン・ライフ・イズ・ラビッシュ』はブリティッシュロック、ニューウェイブの影響を濃厚に感じさせる作品で、英国人気質全開のシニカルな歌詞とひとひねりあるサウンドでバンドのアイデンティティーを明確に打ち出す。先ほども触れたオアシスとの争いは、“よお! ニイちゃん!”的なノリの労働者階級出身のオアシスと、知らない人には気軽に話しかけられない(実際には知らないが)シャイな中産階級出身のブラーという社会の構図があって生まれたものだが、“永遠の学生バンド”的イメージだったブラーは歴史を振り返るとイギリスの音楽シーンに風穴を開けた挑戦者でもあったのである。ちなみに、『パークライフ』がリリースされた1994年にオアシスは1stアルバム『オアシス』(原題/DEFINITELY MAYBE)をリリースし、頭角を現していく。

イギリスの伝統ロック&ポップ直系のバンドという意味では、両者とも共通しているが、ビートルズに通じるメロディーとストレートでオーソドックスなバンドサウンドを全面に押し出したオアシスに対し、ブラーはときにエレクトロニクスを駆使し、時代の空気を取り入れ、ポップで躍動感のあるサウンドを生み出していった。なお、ブラーは2004年に活動を休止。2009年には再始動を果たし、ロンドン五輪閉会記念コンサートに出演。2014年には15年ぶりの来日公演を日本武道館で行なうなどオリジナルメンバーで活動を再開していたが、最近はデーモンがソロライヴ(グレアムがゲスト参加)を行なったり、1990年代から始動させていたゴリラズとして動くなど、今後のブラーとしての展望はまだ未定のようである。年月を経ての世界的評価においては、オアシスに抜かれてしまった感のあるブラーだが、このバンドの類い稀なる楽曲のセンスの良さや功績はもっと評価されるべきだと思っている。

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最終更新:1/13(日) 18:00
OKMusic

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