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中国のAIスタートアップが常総市に自動運転研究の施設を開設

1/13(日) 11:01配信

TechCrunch Japan

評価額が世界一高い人工知能スタートアップであるSenseTime(センスタイム)が日本に舞い降りた。この北京に拠を置く企業は米国時間1月11日に、日本の歴史都市の1である常総市に自動運転技術のための施設をオープンしたと発表した。同社は、東京から50キロメートルのこの都市で自動運転車の研究開発とロードテストを進める。

日本における同社のこの拠点施設は、2017年の日本の自動車大手である本田技研工業との協定に基づくものであり、両社が共同で自動運転技術の開発を行っていく。Alibaba(アリババ)が支援するSenseTimeは少し前に企業価値が45億ドル(4884億円)あまりと評価された。同社は、中国各地の小売商店や病院、警察などに導入されているオブジェクト認識技術で一番よく知られている。ブルームバーグによると、同社は新たに20億ドル(約2171億円)を調達中である。

創業4年のSenseTimeは、日本に機会を見出そうとしている中国の唯一のAI企業ではない。中国最大の検索サービスBaidu(バイドゥ)も、隣国に自動運転車を持ち込もうとしており、それを可能にしたのがソフトバンクのスマートバスプロジェクトである「SB Drive」と中国の自動車メーカーであるKing Long(キング・ロング)とのパートナーシップだ。

日本は近年、AIと自動運転車技術への大型投資を推進しており、それにより高齢化と労働人口の減少に対応しようとしている。日本政府の構想では、オリンピックが行われる2020年に自動運転車を東京の公道上で実用化する。日本の首都は昨年の8月に自動運転タクシーの試行に成功している。

SenseTimeの試走公園(Test Park)は、日本の高名なイノベーションハブの筑波研究学園都市に近く、公園として地元住民にも開放される。住民たちは、いずれ自分たちが乗ることになる自動運転車を至近距離で見物できる。

常総市長の神達岳志氏は声明文で「同社が自動運転技術のR&Dセンターを当市に置かれることは、まことに喜ばしい。自動運転車は、交通システムに革命的な変化をもたらすだけでなく、地方の交通問題の解決にも資すると思われる。SenseTimeの助力により、自動運転車が常総の路上を走行するところを見ることが、待ち遠しい。それが実現するためなら、われわれはいかなる支援も惜しまないつもりだ」とコメントしている。

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)

Rita Liao

最終更新:1/13(日) 11:01
TechCrunch Japan

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