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台湾が中国の「一国二制度」を受け入れないこれだけの理由

1/13(日) 7:22配信

ニッポン放送

ジャーナリストの有本香がラジオ番組に出演。台湾の蔡英文総統が台北市内で「一国二制度は受け入れられない」と述べた発言について解説した。

台湾の蔡英文総統~一国二制度は受け入れられないと述べる

台湾の蔡英文総統は5日、台北市内で海外の報道機関の取材に応じ、中国の習近平国家主席の提案する一国二制度は受け入れられないと述べた。

飯田)台湾と中国本土の関係について、92年にあったとされる92年コンセンサスというものがありました。1つの中国というものはお互い認める、ただ、どこがそこを統治するのかはお互い意見があると言っていたのですが。

有本)そのときのコンセンサスのまとめに、蔡さん自身も、その後も含めてかなり関わっている人で、それはよく分かっています。この一国二制度を、日本でも意外と簡単に使う方が政治家も含めていらっしゃいますが、中国の言う一国二制度がどんなものなのかは、いまの香港を見れば明らかです。香港における一国二制度は、「香港返還から半世紀はいまの態勢を維持しますよ」ということを約束していたはずだけれども、半分が過ぎた時点でそうではなくなっている。中国がいろいろな形で香港を支配して行く。そして香港が持っていたはずの自由がなくなって行くということを意味しているわけですから、台湾が受け入れられるはずがない。

飯田)民主的な選挙をやっているからと言うのだけれど、その前段の立候補すらさせないという状況。当選してもそれを取り消すとか。

有本)反体制派という人がいたら、中国側の当局の人が入って来て拘束して、身柄を持って行ってしまうみたいなことになるわけですから。

飯田)香港のなかで中国本土の警察権が行使される。「これ二制度じゃないじゃん」って話ですよね。

有本)実はその蔡英文政権も政権基盤が揺らいでいますよね。総統になって2年経って、いろいろ選挙の結果も厳しかったわけですけれども。

飯田)この間の統一地方選は厳しかったですね。

香港の現状を見て、台湾が「一国二制度」を受け入れることはない

有本)統一地方選は負けました。与党としての党首選をやったりしています。これは蔡英文さんが支持している人が勝ちました。でも、中国側の習近平国家主席が一国二制度を言い始めると、逆に蔡英文政権に利する結果になると思いますよ。台湾の人たちが絶対そんなもの受け入れるはずないですから。

飯田)経済はつながっているので現状維持まではありだけれど。

有本)いえ、そういう政治的な言葉を発した時点で逆の作用が生まれますよ。

飯田)92年コンセンサスは1つの中国は認めるけれども、統治の仕方は各々考えがあるということではないですか。一国二制度ということは、全面的に中国の主張を台湾も受け入れろということなのですよね?

有本)そうですね。中華人民共和国の主権に入るということですから、そんなこといまの台湾の人たちが受け入れられるはずがないですよ。

飯田)いままでは中国側が92年コンセンサスを維持せよと言って来たけれど。

有本)逆に、自分たちが破棄しているという話なのです。

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最終更新:1/13(日) 7:22
ニッポン放送

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