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北京で朝スモッグが濃かった日、ソウルで夜粒子状物質が急増した(2)

1/14(月) 14:19配信

中央日報日本語版

問題はソウルだ。昨年の汚染度は2016年や2017年に比べて改善されたが、楽観するのは早い。

ソウルの粒子状物質が減らない理由は大きく2つだ。

まず、粒子状物質を排出する軽油車が増加し続けている。

2017年の1年間、新規登録した車両の中でガソリン車両が41.5%だったが軽油車は44.8%だった。

それもフォルクスワーゲンなどの排出ガス試験操作が明るみになり軽油車購買価格が停滞したためだ。

2015年には新規登録車両のうち軽油車が52.5%だった。

石炭発電も増加している。国家エネルギー統計システム(KESIS)によれば2016年秋以降石炭の使用がそれ以前より増えている状況だ。

特にセメント用有煙炭の消費は減少しているが、発電部門の消費が増えて全体的に増加傾向を見せている。

発電単価が相対的に安い石炭を発電燃料として多く使用する「経済給電」制度を採択しているうえに経済協力開発機構(OECD)主要国より電気料金が安く、電気過消費が見られるためであると解説されている。

一方、中国より韓国の汚染改善が遅いことに関し、一部では中国の汚染測定には反映されない汚染物質排出が韓国に影響を及ぼす恐れがあるという指摘も出ている。

代表的なのは中国船舶の汚染だ。

中国には400を越える港があり、世界10大港のうち7つが中国にある。

世界の海洋運送コンテナの30%が中国の港を経由する。

上海を含む長江川デルタの港口集団の近く400キロメートル内で排出される微小粒子状物質が2010年を基準として5万1000トンに及ぶと分析されている。

この汚染物質は中国測定ネットワークにはかからない。

それと共に中国の農村などで排出したアンモニアが韓国に影響を与える可能性も提起されている。

中国・北京大学研究チームが昨年国際学術誌に提出した論文によれば2008年中国で排出したアンモニアの量は1170万トンで韓国首都圏で排出される量の200倍を越える。

農耕地にまかれた液肥などから大気に排出されたアンモニアが韓半島に飛んできて他の物質と反応し、粒子状物質に変わる。

中国科学院のある大気専門家は取材チームとのインタビューで「港で汚染物質が多く排出されるのは事実だが、中国政府はまだ深く研究してはいない」と話した。

建国(コングク)大学融合人材学部(環境技術融合専攻)のウ・ジョンホン教授も「中国の方では国家レベルの排出量統計がまだ十分に出ていない状況のようだ」とし、「ソウルを含む北東アジア地域は特に気候変化により風速が減少して汚染度が高まったこともあるだろう」と話した。

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