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「週刊SPA!」編集部を訪問 女性蔑視記事で撤回署名活動の学生

1/14(月) 21:15配信

毎日新聞

 男性誌「週刊SPA!」(扶桑社)が昨年12月25日号で、女子大生を大学別にランク付けした「ヤレる女子大学生RANKING」などと題する性的な記事を掲載した問題で、記事撤回や謝罪を求めるネット署名活動を始めた国際基督教大(ICU)4年の山本和奈(かずな)さん(21)らが14日、東京都港区の扶桑社を訪れ、同誌編集部に記事掲載の経緯などを尋ねた。

 ◇「いい話し合いができた」

 山本さんは署名活動を協力して進めてきた大学の同級生ら3人と約90分間、同誌の犬飼孝司編集長らと面談。その後、報道陣の取材に応じ「『こういう企画をしてみたらどうですか』と意見を伝えながら、いい話し合いができた。今後の『週刊SPA!』を見守っていきたい」と話した。山本さんらは、性行為の際の相手との同意について考える記事などを提案したという。

 山本さんによると、編集部側は「どうやって週刊誌を売るかを追求した結果、あのような記事が出てしまった。まひしていた部分もあった」と女性を蔑視した記事だったことを認め、謝罪したという。

 犬飼編集長は取材に「建設的な意見をいただいたので、その意見を編集に生かしていきたい」と話した。

 この記事を巡っては、記事で名指しされた5大学も編集部に抗議し、編集部は9日に謝罪文を発表している。

 山本さんは4日にオンライン署名サイト「チェンジドットオルグ」で署名活動を開始。反響は大きく、賛同者は14日夜現在、約5万人に達している。

 ◇「下の世代には同じ思いを味わってほしくない」

 山本さんらはこの日、編集部を訪れる前に東京都杉並区のイベントスペースで意見交換会を開いた。大学の友人らがツイッターなどソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で呼びかけ、約40人が参加した。外国人の参加も多く、意見交換は日本語と英語の両方で進められた。

 会場からは「この活動から週刊誌の文化が変わってほしい」「女性の見た目や服装、振る舞いで性に奔放だとイメージ付けたり、セックスに同意していると判断したりするような『神話』が根強くある」――といった意見が出たほか、山本さんらの活動に賛同の声が相次いだ。

 一方、「先輩世代の私たちが我慢したことで、こういう社会を残してしまった。若い世代にわびたい」と中年の女性が涙ながらに語り、山本さんが「上の世代の女性が闘ってきたから今、私たちが声を上げられる。下の世代には同じ思いを味わってほしくない」と声を詰まらせる場面もあった。

 山本さんは友人のICU4年、高橋亜咲(あさき)さん(23)やNPO「ヒューマニティ」のスタッフ、後藤稚菜(わかな)さん(27)ら5人でフェイスブックに「Voice Up Japan」というページを作り、今回の意見交換をライブ配信した。このページを拠点に今後もさまざまな問題提起をしていきたいという。【大村健一、中川聡子/統合デジタル取材センター】

最終更新:1/14(月) 22:11
毎日新聞

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