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梅原猛さん死去 スーパー歌舞伎、能、狂言にも及んだ多才ぶり

1/14(月) 17:56配信

産経新聞

 梅原さんの多才ぶりは、歌舞伎など古典芸能にも及んだ。

 昭和61年には、歌舞伎俳優、三代目市川猿之助(現・市川猿翁、えんおう)さんと組んでスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」を世に送り出す。歌舞伎に哲学を取り込み、古代史の英雄、ヤマトタケルを、スケールの大きな人間ドラマとして紡いだ。現代語のせりふや洋楽、斬新な衣装なども取り入れ、反響を呼び、新たなファン層の獲得に貢献した。その後、「オグリ」「オオクニヌシ」と計3作のスーパー歌舞伎の作を担っている。

 狂言では、京都の茂山家との共同作業で、環境問題に焦点を当てたスーパー狂言「ムツゴロウ」をはじめ、クローン技術の倫理問題を描いた「クローン人間ナマシマ」、独裁者と核戦争をテーマにした「王様と恐竜」を創作。梅原さん独自の文明批評が、狂言という笑いの芸能と相まって一般に広く浸透した。

 また、「世阿弥(ぜあみ)がわたしに乗り移った」というほど能にものめり込んだ。平成25年には、室町時代の能の大成者、世阿弥とその息子の悲劇的な運命を描いたスーパー能「世阿弥」を書き下ろし、上演。能楽の祖といわれる秦河勝(はたのかわかつ)を主人公にした「河勝」も手がけた。

最終更新:1/14(月) 17:56
産経新聞

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