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耳の写真を撮って音を最適化「SXFI AMP」。スピーカー音場をヘッドフォンで再現

1/15(火) 0:00配信

Impress Watch

Creative Technologyは、「CES 2019」のブースにおいて、個人の耳に最適化するというUSBヘッドフォンアンプ「SXFI AMP」をデモ。さらに、ユニークなデモとして、ヘッドフォンでもマルチチャンネルのスピーカーで聴いているように音楽や映画を広い音場で楽しめる体験が可能となっていた。

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■個人の耳に最適化するスマホ用USBヘッドフォンアンプ「SXFI AMP」

「SXFI AMP」は、AndroidスマートフォンとUSB Type-C接続できるUSBメモリ程度のサイズのヘッドフォンアンプ。149ドルで販売されている。

音は、個人の顔や耳の形によって実際の聴こえ方(耳への音の伝わり方)がそれぞれ異なるため、そうした個人差に合わせて再生音質を最適化できるという点が特徴。Androidスマホの専用アプリ「SXFI APP」を使って各個人の耳や顔の写真を撮影、それを元に音の特性を調整できる。DACはAKMのAK4377を搭載し、96kHz/24bit再生に対応する。

組み合わせて効果が実感できるヘッドフォンは、同社が動作確認した機種となっており、現在は他社製品を含め30モデルほど。対応機種はアプリ内で確認でき、順次追加するという。

ヘッドフォンアンプとしてはiPhoneなどのiOS端末(別売Lightning-USBケーブル使用)やパソコン、ゲーム機などでも利用可能。ただし、測定アプリはAndroidのみ対応となっている。

■スピーカーで聴いているような音をヘッドフォンでも体験

同社ブースでは、SXFI AMPに搭載されている「Super X-Fi」という技術を使ったユニークなデモも行なっていた。それは、マルチチャンネルのスピーカーで聴いた時のような広がりのある音を、ヘッドフォンで再現するというものだ。

体験するには、まず専用のマイクを両耳に装着して、マルチチャンネルスピーカーがおかれた部屋でテスト音声を聞いて測定。その結果をパソコンのツールで解析して反映すると、ヘッドフォンで聴くときにもスピーカーのような広い音場を仮想的に再現できるというものだ。

今回のCESでは、JVCケンウッドやソニーも「ヘッドフォンでスピーカーの音を再現する」技術を展示しており、今回のCreativeによる展示も、目指す方向性は大きく変わらないようだ。

複数のスピーカーが置かれた専用の部屋で体験。テスト音声を使った測定は1分もしないうちに終了し、解析した後で、USBアンプの「SXFI AMP」を介して、ステレオヘッドフォンから音声を聴いた。

まずは、スピーカーの接続チェックなどに使われる「Left Channel」、「Right Channel」といった人の声が各スピーカーから流れる音源を再生。ヘッドフォンを着けているのに、周りにあるスピーカーから音が出ているように錯覚してしまい、思わずヘッドフォンを外すと、案内音声は聞こえなくなる。再び装着すると案内音声が聞こえるので、ヘッドフォンから音が出ているのは間違いないが、一緒に体験した他の人たちも同様に信じられないと声を漏らしていた。初めてだと、おそらく誰もが同じような反応をしそうな、不思議な体験だ。

マルチチャンネルの映画コンテンツも、ヘッドフォンで聴いているにも関わらず、頭の中央で鳴るのではなく広い部屋でスピーカーを使っているような聴こえ方になる。面白いのは、古いモノラルの音源や、YouTubeなどの高音質ではないコンテンツも、今回の技術を使うことで広いステレオ音場で聴きやすく楽しめたこと。

専用に作り込まれた音源でなくても、より自分の耳に合ったいい音で楽しめるのはユニークだ。この技術が何かの製品に搭載されるのかなど詳細は今後明らかになる見込みだが、気軽に良い音を楽しめる方法としても期待できそうだ。

AV Watch,中林暁

最終更新:1/15(火) 0:00
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