ここから本文です

メイ英首相、EU離脱「否決なら壊滅的打撃」 15日採決

1/15(火) 1:24配信

産経新聞

 【ロンドン=岡部伸】英下院は15日、メイ首相が欧州連合(EU)と合意した離脱協定案を採決する。先月の予定を延期して事態打開を目指したが、野党だけではなく保守党内からも反対がやまず、協定発効に不可欠な議会承認を得るのは困難な情勢だ。メイ氏は14日、演説し、反対議員に離脱案を支持するよう呼び掛け、土壇場で形勢逆転に臨んだ。

 英メディアによると、下院(650)で可決に必要な賛成票は318票だが、317議席の保守党内で100人近くが反対し、10議席を保有して閣外協力する北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)も反対する構えで、否決の公算が大きい。

 メイ氏は中部ストーク・オン・トレントで行った演説で、「議会は離脱案を否決して、合意なき離脱よりも離脱を阻止しようとしている」と警告し、「国民投票で選択した離脱が実現しなければ、民主主義や政治への信頼は壊滅的な打撃を受ける」と訴えた。

 メイ氏はまた、EUと書簡を交わしたことを明らかにし、アイルランドの国境管理問題が解決されるまで、英国が事実上、EU関税同盟に残留するとの「安全策」が、短期間なものであると改めて確認したと説明した。

 英政府には、離脱案が否決されれば、3月29日の離脱日を延期し、EUに再交渉を求める動きもある。首相周辺では、国民投票の再実施も検討しているとされる。

 ただし、最大野党の労働党のコービン党首は、「可決できなければ、早期に総選挙を行い、国民の信を問うべきだ」と主張しており、解散・総選挙になだれ込む可能性もある。

最終更新:1/15(火) 1:24
産経新聞

あなたにおすすめの記事