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老舗カレー店を救え! 黒字廃業を防ぐ「ブランド継承型」買収とは?

1/17(木) 16:20配信

MBSニュース

利益が出ているのに事業をたたむ「黒字廃業」が増えています。その理由の1つが「後継者不足」だといわれていて、飲食業界も例外ではありません。そんな中、大手のカレーチェーン店が黒字廃業のピンチに陥っているカレーの名店を救おうと、ある取り組みを始めました。「伝統のレシピ」を途絶えさせない「ブランド継承型」の買収とは。

創業38年地元で愛され続けた味とは?

辻憲太郎解説委員が訪れたのは石川県金沢市。ここに「黒字廃業」の危機を乗り越えた老舗がありました。インド料理店「ホットハウス」。創業から38年、地元で愛され続けてきました。

「月に2回くらい(金沢に)来たときにここのランチを食べるのが習慣になって、それから縁がなくなったけど、いま2年ぶりに来て。なつかしい味というか、離れると食べてみたい味」(女性客)

常連客がよく注文するという人気メニューがマサラチキンカレーです。そのお味は?

「辛い!いろんな香辛料が入っているような、あとから辛みがきます。中毒性がありますね」

創業者の五十嵐憲治さん(69)。インドを何度も訪れ、独自の味を追究したといいます。

Q.レシピを開発したのは何年前?
「35年くらい前。最初につくったときはインド人に『ビター(苦い)』と言われたので、試行錯誤でいまの形になった」(五十嵐憲治さん)
Q.香辛料は何種類入っている?
「だいたい30種類くらい。香辛料自体が薬ですから、身体にも優しい。辛くても食べられる」

店名、レシピ、従業員の雇用も“そのまま”買収

自慢の味で人気店となったホットハウスでしたが、数年前から「後継者がいない」という厳しい現実が突きつけられていました。

Q.後継者は探さそうとしなかった?
「したんだけど、自分の子どもは嫌だって言うから断りました。いずれは誰かに譲らないといけない」(五十嵐憲治さん)

伝統の味は途絶えてしまうのか。このピンチに手を挙げた人がいました。大手カレーチェーン「ゴーゴーカレー」の宮森宏和代表です。実は宮森代表は金沢出身。「ホットハウス」の常連客でした。

「20代のころからずっと通っていたので、そこのカレーが本当に好きで。チキンテッカとマサラカレー、本当においしいんですよ。これがなくなったら大変だと」(ゴーゴーカレー 宮森宏和代表)

そこで宮森代表が提案したのが、「ホットハウス」の名前やレシピなどは一切変えない「ブランド継承型」の買収でした。

「もし後継者がいないのであれば事業承継させてほしいと持ち掛けたところ、ことのほかトントントンと(進んだ)。味を守るというか、なくさないという思い」(宮森宏和さん)

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最終更新:1/17(木) 16:20
MBSニュース

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