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アップル、2018年だけで1100万台のiPhoneバッテリー交換

1/17(木) 10:37配信

Engadget 日本版

アップルが2017年末から2018年12月にかけて実施したiPhoneのバッテリー交換プログラムによって、全世界で1100万台ものiPhoneがバッテリー交換を行ったと報じられました。

アップル情報に詳しい著名ブロガーのJohn Gruber氏は、同社のティム・クックCEOが今年1月3日の全社ミーティングにて「バッテリー交換プログラムに基づいて1100万個の電池を交換した」と発言したと報告しています。

このバッテリー交換プログラムは、電池劣化iPhoneの意図的な低速化が発覚したことを受けて、通常は保証外のバッテリー交換費用が一律に79ドル(日本では8800円)であるところを、期間限定で29ドル(3200円)に値下げを実施したもの。すでに記事執筆時点では終了し、通常価格に戻っています。

ちなみに、アップルはiPhoneの低速化を謝罪した上で、瞬間的なピーク負荷を抑えることでシャットダウンの頻発を避けることなどが理由だと説明していました。

さて、バッテリー交換を受けたiPhoneが1100万台という数字の大きさはどの程度のものか。Gruber氏によれば、通常は(1年あたり)1~200万台とのことで、実に5倍~11倍もの旧モデルiPhoneが新品のバッテリーに交換されたことになります。

クック氏は年初の投資家向け書簡で、2019年第1四半期(2018年10月~12月)のiPhone買い替え需要が振るわなかった要因の1つとして、このバッテリー交換値下げプログラムを挙げていました。

先のiPhone低速化が露見した際には「本当は新モデルに買い換えさせるためにやっている計画的陳腐化ではないか」といった非難の声もありましたが、実際に「バッテリー交換されて本来の速度を取り戻した旧モデルを持つユーザーが、新モデルに買い換える動きが鈍った」という現象をアップルCEO本人が認めたことになります。

さらにGruber氏は、バッテリー交換値下げの効果について「iPhone XRとXSがリリースされるまではっきりしなかった。新品のバッテリーを積んだ古いiPhoneのパフォーマンスに満足している数百万人ーーさもなければ今年の新モデルにアップグレードしていた人たちーーが売り上げの落ち込みに寄与しているのだろう」との推測を述べています。

アップルはシステムソフトウェアiOSについて旧モデルのiPhoneにも数年にもわたってサポートし続け、特にiOS 12ではパフォーマンスの改善さえ行っています。そうした配慮が安価なバッテリー交換と組み合わせることで新モデルへの買い換えにブレーキをかけたとすれば、なんとも皮肉な話といえそうです。

Kiyoshi Tane

最終更新:1/17(木) 11:20
Engadget 日本版

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