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メジャーの流儀に近づく、巨人のFA「人的補償」≒トレード

1/18(金) 17:48配信

J SPORTS

ストーブリーグという言葉は、日本プロ野球では死語になっていると思う。

日本語のウィキペディアの記述も「ストーブリーグ (hot stove league) とはプロスポーツ選手の契約更改や移籍の動きなどの話題のことである」と短い。

1月になってもブライス・ハーパー外野手やマニー・マチャド内野手といった大物FA選手の行方がいろんな形で話題になるメジャーリーグとは随分、違う。

ただし、今オフはちょっと面白かった。

それは巨人が2人のフリーエージェント(FA)、前広島の丸佳浩外野手と前西武の炭谷銀仁朗捕手を獲得し、その「人的補償」で長野久義外野手と内海哲也投手の2人のベテランを放出したからだ。

元選手会長を務めた生え抜き選手を2人も放出したことで、SNS上では巨人の編成部門に対する批判が飛び交った。

そういうチームの功労者を手放すのではなく、ドラフト上位指名権を「人的補償」としているメジャーリーグに倣うべしという意見があるのは理解できる。

だが、若手選手が台頭している球団が中堅やベテラン選手を選別し、その結果、他球団への移籍が決まるルールは、野球界全体を考えれば、そんなに悪いことではないと思う。

FA選手を失った球団が移籍先の球団から「人的補償」や「金銭的補償」を受けるというルールは、純然たるFAとは違う。構造的にはFAと言うより「トレード」に近いのだが、こういう移籍が各球団で頻繁に行われるようになれば、球界全体がもっと活性化し、ストーブリーグという言葉も復活するのではないかと思う。

今回の「人的補償」で興味深かったのは、長野も内海もすでにFA権を持っていることだった。つまり、2人揃って今季終了後にFAとなる可能性もあるのだ。

FAで放出した選手の「人的補償」で獲得した選手が、たった1年でFAで他球団に移籍する―。

その構造は(今回に限っては)メジャーリーグの「トレード」にある背景と少し似ている。

たとえば2017年、ドジャースは7月末のノンウェイバー・トレード期限にダルビッシュ有投手(当時レンジャーズ)を獲得している(交換要員はマイナー選手3人だった)。それは同投手が半年後にFAになるという前提で行われた。

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最終更新:1/18(金) 17:48
J SPORTS

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