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【特集】大阪湾に眠る“謎の活断層” 沿岸部に深刻な津波被害の可能性も

1/18(金) 14:14配信

MBSニュース

大阪湾の海底を通っている大きな活断層「大阪湾断層」。淡路島の東側の沖合に南北に延びる断層で、いまこの断層が動けば、阪神・淡路大震災以上の大きな被害が出る可能性があることが最新の研究でわかってきました。

動くとM7.5程度の地震の可能性

去年9月、神戸大学の海底探査船が大阪湾に出航した。目的は学生たちに最新の海底調査の方法を身につけてもらうこと。さらに、大阪湾の海底に伸びる活断層を詳細に調べるためだ。大阪湾の海底には淡路島の洲本沖から神戸の六甲アイランド付近まで、長さ約39キロにも及ぶ「大阪湾断層」が横たわっている。

大阪湾断層については、1995年の阪神・淡路大震災の後、政府の地震調査研究推進本部によって本格的な調査が行われている。その結果、平均活動周期は約3000~7000年で、最後に動いたのは9世紀以降と推定されたが、まだわからないことが多い“謎の活断層”だ。ただ、約40キロ近い長さから、もしこの断層が動けば阪神・淡路大震災を起こしたマグニチュード(M)7.3の地震を超えるM7.5程度の地震を起こす可能性があることがわかった。これは、阪神間を含む周囲の沿岸部に震度5強~7の強い揺れをもたらす恐れがある巨大な地震だ。

神戸大学の研究グループは、最新の機器を使って大阪湾の海底に眠るこの「謎の活断層」の全容解明に挑んでいる。調査の方法のひとつは「反射法地震探査」と呼ばれるもので、海中で人工の地震波を発生させ海底の地層から跳ね返ってくる波を分析してその構造を調べるというものだ。入手したデータはすぐにデジタル画像化され、船の上でも見ることができる。

「海底に堆積している層が見えるのが最初で、それがあるところに沈んでいるように見えているところが断層。数十メートルくらいの段差がある。これがいわゆる大阪湾断層」(神戸大学・海洋底探査センター 島伸和教授)

今回の調査では、これまでわかっていなかった新たな活断層も発見された。

「(画像の)端の方もよく見ると、ちょとした食い違いもある。これも小さな断層かなと認知できる。ごく最近に動いたとたぶん言える」(島伸和教授)

では、こうした海底活断層が動けば何が起こるのか。強い揺れにより、周辺の沿岸部に被害を引き起こすことはすでに想定されているが、実は、さらに深刻な被害が出る恐れがあるという。その被害とは…

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最終更新:1/18(金) 14:14
MBSニュース

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