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スマートフォン症候群って? 肩こりや腱鞘炎引き起こす

1/21(月) 12:12配信

山陽新聞デジタル

 「頸部痛と腰痛―スマートフォン症候群って?」について、岡山ろうさい病院(岡山市)の田中雅人副院長・整形外科部長が寄稿した。

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 今回は頸部(けいぶ)痛と腰痛についてお話しさせていただきます。

 頸部痛は働き盛りの年齢で2番目に多い症状とされています。その原因の一つに挙げられるのが、コンピューターやスマホの画面を常に見ながらキーボードを打つ作業が増えてきていることです。スマホの長時間使用によって、肩こりを中心として、腱鞘炎(けんしょうえん)、眼精疲労、視力低下などの多くの症状を来す病気は「スマートフォン症候群」と呼ばれます。

 日本のスマホ普及率はなんと50%を超え、2人に1人はスマホを持っていることになります。近年、スマートフォン症候群は社会現象にもなっているようです。

 主に女性の方ですが、掃除や洗濯などの家事で手を使うことが多く、なで肩に代表される頸部から肩回りの筋力がないことも、肩こりを起こす原因の一つです。五十肩に代表される肩関節の痛みは、肩の動きが痛みのために制限され、夜間に痛みが強くなるという特徴を持っています。

 スマートフォン症候群の予防法としては、スマホを30分ぐらい使用したら一度は休憩を挟み、頸部や肩のストレッチ体操をすることです。また、モニター画面をのぞき込む時にうつむきにならないよう、高い位置にモニターを持ってくることが望ましいです。

 肩や首の痛みが長引いたり、手に電気が走るような痛みが出てきたりした場合には、近くの整形外科の医師に相談することをお勧めします。

 次は働き盛りの年齢に最も多いとされる腰痛です。太古、私たちの祖先が2本足で直立した時から、腰痛は避けられない運命となっています。立つためには腰回りは細くなる必要があり、さらには重力にあらがうため、椎間板と呼ばれる背骨の軟骨は、他の動物よりも早く傷んでしまうことになりました。

 腰痛を来す代表的な疾患とされている腰椎椎間板ヘルニアは、背骨の骨と骨の間にあるクッションの椎間板が後方に飛び出し、神経を圧迫することによって生じます。

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