ここから本文です

「ヒゲで低評価は違法」判決、服装に個人の自由はどこまで許されるべき?

1/22(火) 19:45配信

LIMO

みなさんは、職場での身だしなみには気を配っていますか?  特に接客業や教員、公務員となれば、厳しい決めごとがあることも少なくありませんね。

そうした中、大阪で「ヒゲを理由に人事評価を下げられた」として起こされた裁判が注目を浴びています。

ヒゲを巡って争われた裁判

大阪メトロ(旧大阪市営地下鉄)に勤務する男性運転士2人が、ヒゲを生やしていたことで人事評価を下げられたことは、憲法上で保証されている「人格権」を侵害していると主張し、大阪市に損害賠償を求めて訴訟を起こしました。

この訴訟について、さる1月16日、大阪地裁は慰謝料を含む44万円の支払いを市に命じる判決を下し、原告側が勝訴する形となりました。

裁判長は「地下鉄の乗務員らに理想的な身だしなみを基準として設けることは必要性・合理性がある」と基準の妥当性を認めるものの、「基準はあくまで任意の協力を求めるもの」と指摘し、「ヒゲを生やすことは個人の自由であり、人格的な利益を侵害し、違法である」という見解を示しました。

しかし一方で、現大阪市長の吉村市長はTwitterで上訴する意思を明らかにしています。

過去にも入れ墨調査や思想調査

今回の裁判の元となった規律は、橋下徹・元大阪市長らが主導して2012年に定めた「身だしなみ基準」によって規定されたものであり、当時「市政改革」として取り組んだ政策の一部でした。

実は、「身だしなみ基準」以外にも過去、大阪市の対応が「個人情報の侵害」にあたるのではないかとして問題になった例があります。

2014年には、大阪市交通局が行った「入れ墨調査」を拒否したことから懲戒処分を下された市バス運転手らが起こした裁判例があります。1審では「個人情報保護条例に違反する」として原告側が勝訴したものの、2審では「違法性はない」として結果的に市側が勝訴する形で終わりました。

一般の声は?

今回の判決に関しては、賛否両論あるようです。容認派の意見としては

「真面目に働いてヒゲだけで人事評価されたら堪らん」
「公序良俗に反しない範囲で自由はみとめられるべき」

などの声が上がっています。

一方で、規律を容認する側の意見としては、

「自己表現でヒゲが必要なら、それが許容される職業に就けばいいのに」
「ヒゲを剃るのは身だしなみだし、社内規定ならルール破るほうがおかしい」
「規律を制定した当時の交通局に不正や風紀の乱れがあったのだから仕方ない」

などの声もあります。

1/2ページ

最終更新:1/25(金) 6:40
LIMO

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事