ここから本文です

子どもが自分で「選択する」ために必要な関わり方[やる気を引き出すコーチング]

1/22(火) 10:20配信

ベネッセ 教育情報サイト

先日、卒業後の進路相談にのっていた高校生から、「大学に進学しようと思います」との報告を受けました。非常に衝撃的でした。「まさか、そんな選択に落ち着くとは!」と意外でした。と言うのは、2ヶ月程前に、話を聴いていた段階では、「進学するつもりはまったくない」と言っていたからです。「専門学校や大学に行ってもしたいことがない。就職するつもりもない。普通の人が選ぶ一般的な人生は歩みたくないので、卒業後はしばらくバイトをして考える」という考えでした。

それはそれで、なかなかチャレンジングな選択で、進路の一つだとは思うのですが、やはり、親御さんの理解は得られず、家庭内で衝突が続き、私が相談にのることになりました。そんな彼が、最初は頑として受け入れなかった「大学進学」という選択を自分でしたのです。いったい何があったのでしょうか?

■子どもを急かさない、子どもと闘わない

結論から言うと、何があったのかは結局「わからない」のです。
私がしたことは、彼の気持ちをただ受けとりながら聴いたことぐらいです。「海外で働くのもいいかなと思って」といった言葉に対して、「海外で働くことでどんな人生を送りたいの?」などの質問を、私のほうから返していた程度です。それに対して、明確な返答があるわけではありませんでしたが、ただ、その答えられない状況も否定せず、そのまま受けとめていました。

親御さんのほうもこれまでの関わり方を見直し、「早く進路を決めなさい!」と急かしたり、「そんないい加減なことを許せるわけがないでしょう!」と対決したりせず、見守る姿勢を保ちました。どんな選択をしたとしても、最終的に、この子が自分の力で考え、生きていけるようサポートしていこうと腹をくくることにしたのです。
そして2ヶ月後、彼から出てきたのが、両親も望んでいた「大学進学」という衝撃と安堵が入り混じる結論でした。実は、このようなことは、子どもと接していると、よく起きることです。半年間、学校に行かなかったお子さんに、急かすこと、説得することを親御さんがやめた時、突然、「学校に言ってみる」と言い出す事例がありました。

1/2ページ

あなたにおすすめの記事