ここから本文です

ネットフリマでスキル購入 オンライン占い師に行列のワケ

1/23(水) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 スマートフォンのアプリを使って個人間売買を行う「ネットフリマ」は、2012年の登場以降、爆発的な成長を見せている。従来のネットオークションとの違いは、売り手が固定価格を設定する「出品者優位」のシステムであること。出品者にとっては利益を確保しやすく、購入者にとっても競り合いの手間が省ける。いずれの立場でも参加のハードルが低いのが特徴だ。

 利用者数の増加に合わせて、衣服や書籍、ハンドメード作品など特定ジャンルの商品に特化したネットフリマが続々と生まれた。特にユニークなのが「スキル」の売買だ。個人が持つ知識や特技を「商品」として出品できる。

 ユーザー数95万人を超えるスキルのフリマサービス「ココナラ」の広報担当、古川芙美さんによると、「翻訳やウェブサイト作成といった専門的な技能から、ファッション診断、ペットの飼い方、恋愛相談といったカジュアルなものまで、売買されるスキルはさまざまです」。

 中でも、サービス開始当初から根強い人気を誇るのが「占い」のコンテンツだという。1万3000人以上の占い師が、タロットや手相、風水、数秘術などの占いを出品している。購入者は所定の鑑定料を支払った後、電話またはメッセージで鑑定を受けることができる。最低金額は1件の相談で500円。人気の占い師ともなれば通話1分につき300円と、尻込みしてしまうような価格だが、注文が殺到しているという。

「購入者の約8割は30代から40代の女性。職場や家庭の悩みを抱えがちな世代です。友人に相談しにくい話を気軽に打ち明けられる場として、これまで占いに関心が低かった方々にも広く利用されているようです」と古川さんは言う。

 大きなメリットはオンライン上ですべてが完結する点。自宅で好きな時間に鑑定を受けられるため、「今すぐ誰かに話を聞いてほしい」というニーズに応えられるのだ。それにしても、声や文字だけで本当に占いができるものなのか。

「占いといえば路上などでの対面鑑定が一般的。ただこの場合、相談者が緊張してなかなか本音を話せないケースが多いのです。顔が見えないことでむしろ鑑定がやりやすくなったという占い師もいます」(古川さん)

 また、出品者のプロフィルには、過去の販売実績や購入者からの評価が表示されている。購入希望者はこれらを参照することで、占い師との相性を事前に判断できる。何ともシステマチックに整えられたスピリチュアルの世界だ。

あなたにおすすめの記事